「まるで社会を見ているようだ」 積極的に見せなかった「老い」と「死」 「葉を切る」以外の担当アリたちへ 女王アリが死亡しました――。アリの群れが女王を失って衰退していく「終焉(しゅうえん)」をあえて見せている、動物園の展示が話題になっています。担当者に思いを聞きました。 キノコを自分たちで育てて食べるアリ 話題になっているのは、多摩動物公園(東京都日野市)のハキリアリの展示です。女王の死亡が確認されたのは5月。そこから、徐々に巣は小さくなっており、今月いっぱいまでもつか、どうか、という状況になっているといいます。 この群れはもともと南米ペルーで生まれました。「Atta sexdens」という種類のハキリアリです。 「農業」を営む昆虫として知られています。 ハキリアリは「葉切りアリ」。葉っぱをかみ切り、葉を巣の中にもちこんで、細かくかみ砕き、キノコを栽培します。キノコといっても、茎があるわけ
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