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2022年3月28日のブックマーク (1件)

  • クズは人の基本型? 姑息で卑小な人間を『競輪上人行状記』は否定しない

    <ひとことで言えば「重喜劇」──高潔なのに卑小、賢いのにバカな主人公は人生にもがきながらどんどん堕(お)ちる。それだけでなく登場人物のほとんどがクズだ。でも映画はそれを肯定する> これだけ連載が続いた今頃になって書くことではないけれど、どちらかといえば邦画はそれほど観ない。これまでの生涯で観た映画の量としては、圧倒的に洋画が多いはずだ。 でもせっかくこの連載を与えられたのだから、今はできるだけ観るようにしているし、古い記憶を必死に振り絞って書いてもいる。 でも記憶を振り絞ろうにも、邦画が黄金期だった昭和20年代から30年代の映画は、(時おり名画座で特集上映されていた)黒澤明や小津安二郎、成瀬巳喜男などは別にして、ほとんど観ていない。見逃している面白い映画はたくさんあるはずだ。 そう考えて、骨の髄からの映画フリークである脚家・監督の井上淳一に相談した。 何かおすすめある? ああ、いくらでも

    クズは人の基本型? 姑息で卑小な人間を『競輪上人行状記』は否定しない