大田区の京急蒲田駅付近を走る京浜急行本線と空港線で、01年から始まった高架化工事が21日、完了する。事業全体を通じて計28カ所の踏切が撤去され、付近の交通渋滞は大幅に緩和される見通し。【稲田佳代】 工事区間は京急本線平和島−六郷土手間4・7キロと、空港線京急蒲田−大鳥居間1・3キロ。工事は20日の終電後に始まり、21日の始発から高架走行に切り替わる。 上り線は08〜10年に先行して高架化されており、今回の下り線工事により上下線と▽大森町▽梅屋敷▽京急蒲田▽雑色(ぞうしき)▽糀谷(こうじや)の5駅が完全高架化され、エレベーターも設置される。都が主体となって1892億円をかけた都市計画事業で、うち230億円を大田区が負担した。 事業着手前、周辺には1時間のうち40分以上遮断機が下りている「開かずの踏切」が12カ所あり、踏切と交わる第1京浜(国道15号)や環状8号などの深刻な渋滞が課題となってい
12日午前11時50分ごろ、静岡市清水区宍原の新東名高速道路新清水インターチェンジ(IC)の料金所付近で、「車が逆走していった」と目撃男性から110番があった。静岡県警高速隊のパトカーが約20分後、同県富士市大淵付近の路肩を逆走中の軽乗用車を停止させ、運転していた同市内の男性(84)に交通反則切符(青切符)を交付した。新東名本線で逆走が確認されたのは、先月14日の開通後初めて。 同隊によると、男性は1人で運転し、富士市厚原の新富士ICから新東名に進入。しかし、新清水ICの料金所の手前でUターンし「道を間違えたので戻った」と話しているという。逆走した距離は約18キロで、運良く事故は起きなかった。【樋口淳也】
◇NHK総合で10日夜11時 昨年3月11日、知られざる名演があった。東日本大震災が発生した夜、東京都墨田区のすみだトリフォニーホールで、新日本フィルハーモニーが新進気鋭のイギリス人指揮者、ダニエル・ハーディングを迎え、マーラーの交響曲第5番を演奏した。その夜の出来事をドキュメント仕立てで伝えるNHK総合「3月11日のマーラー」が10日午後11時、放送される。【高橋咲子】 番組は実際の映像と、ハーディングや演奏者、観客らのインタビューで構成される。「何度も余震が来たが、音楽の力で鎮められるんじゃないかと思った」「タイタニック号の中で演奏を続けた音楽家たちや、第二次大戦中に空襲の中で演奏会を続けたヨーロッパの人々のことを考えさせられた」。演奏家たちは、今までにない覚悟と緊張感のなかで楽器を持った夜を振り返る。 番組の飯塚純子ディレクターは、震災以降、音楽家らの来日が次々と中止になるなか、ハー
4月末発覚した焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件を受け、厚生労働省が策定した生食用牛肉の新基準が10月1日、施行される。業者に肉表面の加熱や専用加工設備の確保を義務付ける厳しい内容で、業界からは「コストがかかり過ぎ、零細店舗は生肉の提供がほぼできなくなる」との声も。対応を決めかねる大手チェーンもあり、以前のように手軽にユッケを食べられるようになるかは微妙だ。【佐々木洋】 首都圏などで約50店舗を展開する「叙々苑」(東京都港区)は、えびす食中毒事件後にユッケの販売を自粛した。10月以降は「基準の詳細を保健所などに確認してから決めたい」という。 新基準は生肉を提供する加工業者に対し、表面から深さ1センチ以上の部分を60度で2分以上加熱殺菌するよう義務付けた。同社の広報担当者は「加熱した所は切り落とすため、提供できる生肉が減ってしまう。加熱処理などの手間も掛かり、仕入れコストが3
多くの被災者が不安な毎日を送る避難所で、子どもの笑顔は大人の心をなごませてくれる。だが、子どもは大人と同じようには被災を理解できず、時間がたってから影響が出てくることがある。専門家は長期的な支援の必要性を指摘する。 「おばあちゃーん!」。水しぶきが見えたかと思うと、祖母の小さな体が一瞬で水の壁に巻き込まれた。 岩手県陸前高田市の小学3年、村上怜(りょう)君(9)は、一緒に逃げた祖父久さん(73)と祖母卓子さん(66)が行方不明だ。離れ離れになり、急な坂道を駆け上がり、一人で避難所にたどりついた。「あんただけでも早く行け」。最後に聞いた卓子さんの声が耳に残る。 色鉛筆や落書き帳を買ってもらった。畑仕事ではニンジンを一緒に引き抜いた--。いつもは明るい怜君も、夜になると祖父母を思い出し涙をこぼす。「さびしい」。沈んだ表情で独り言のように繰り返す。父の卓司さん(41)は「津波の記憶をずっと引きず
【モスクワ田中洋之】ロシアは最近、メドベージェフ大統領はじめ政府高官が北方領土を相次ぎ訪問するなど強硬な対日外交を展開していたが、東日本大震災では人道的な観点から「隣国・日本」への最大級の支援策を打ち出している。 ◇ガス供給へ増産を指示 プーチン首相は12日、セチン副首相や国営原子力企業ロスアトムのキリエンコ総裁らを呼んで緊急会議を開き、原発停止で電力供給不足が見込まれる日本に対し、極東サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」で生産される液化天然ガスなど発電用資源の供給量を増やすよう指示した。セチン副首相によると、日本から既に資源の供給を増やしてほしいとの要請が来ており、ロシアとしては最大15万トンの天然ガスを早急に供給することが可能で、石炭についても300万~400万トンの追加供給を検討するという。さらに日露間の海底ケーブルを使って電力を日本に送ることもできるとしている。 プーチ
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