2013年05月15日01:45 カテゴリ羽生善治 NHK「羽生善治・吉増剛造 盤上の海、詩の宇宙」再放送雑感 初めて放送をご覧になった方はお分かりだと思うが、この対談は内容自体がかなり深くて難しい。なので、いきなりこんなものを観せられてしまっては、ただ内容を追うだけに必死だった。「向うからやって来た見知らぬ男が、いきなり僕を叩きのめしたのである。」(小林秀雄「ランボオ」) その後、私はこの対談が書籍化されたものを何度か読んだ。一応、対談内容は理解したつもりだったのだけれども、今回二人が語り合う映像をただ見つめていると、自分が本では何も理解していなかった事に気づいた。吉増が本の後書きで述べていたように、「言葉によらない思考」を二人はしていたのである。 だから、私も頭で理解する事はハナから完全に放棄して、ただひたすら映像だけを眺めていた。ある方がツイッターで呟いていたが、これは音楽である。映