女性の台頭が難しかったモータースポーツ界で、井原慶子氏はなぜレーサーとして成功できたのか。今後、日本の”自動車産業やモータースポーツ界に女性が参画することの意義とは。そして、女性が活躍するためには何が必要なのか。 3月16日東京アメリカンクラブにて、アジア女子大学によるファンドレイジングイベントが開催され、ゲストスピーカーとして井原慶子氏が登壇した。そこで、アジア女子大学が掲げるミッションの一つ「女性のエンパワーメント」に因んだインタビューを行った。 井原慶子氏(以下敬称略):私はレースデビューを日本でしましたが、日本での活動は一年間だけでした。その後は海外にいました。なぜなら、一年日本国内でレースをしていて「あぁ、女性は活躍できないんだな」と悟ったからです。結果は残しましたが、それでも、女性が活躍するにあたって、非常に大きな壁があると感じたのです。 ----:「壁」というのは具体的には何