豊田真由子議員が政策秘書に対する暴言があったと、「週刊新潮」6月29日号で報じられました。車で移動中、運転する政策秘書に対し、後ろから暴言を吐いたり、叩くといった暴行を働いたとのこと。 この事件、起こした当人が女子御三家の名門、桜蔭高から東大法学部を経て厚労省に入省し、ハーバード大大学院も修了という輝かしい経歴の持ち主であることも注目を集めています。加えて夫も国交省の官僚で、2児の子供にも恵まれているとのこと。人が欲しいと思うものをすべて持ち合わせているように見えるエリート議員に何があったのでしょうか? この事件は、人の痛みがわからないエリートが起こした特別な事件ではなく、現状に強い物足りなさを感じている人間なら、誰もが起こしうるものに思えます。本稿ではこの事件が私たちに示唆するものは何かを考察します。 ■暴言に見える不安と恐れ 「週刊新潮」によると、事の発端は、秘書のミスにあります。支持