5月23日、内閣府の第32回障がい者制度改革推進会議で、東日本大震災の避難所での障がい者の現状について報告された。 障がい者の中でも、精神障がい者にとってはプライバシーのない過酷な避難所生活は耐えられないことであり、これが更に症状を悪化させ、大声を上げたりして「避難所から精神障がい者は出ていってほしい」と差別されていることが報告された。 何百人といる避難所では、重度の知的障害のある男性が夜中に走り回ったり所構わず排泄をしたりするなどの行為が続き、「安心して寝られない」との不満が相次いだという。 見えない障害のため、周りから障害を持っていると気付かれにくいという点も状況を悪化させている。避難所で小さくなって孤立していく障がい者とその家族たちの苦悩が浮き彫りとなった。 実際、避難所には多数の障がい者がいるにもかかわらず、多くの避難所では、「障害者はいない」「特別な支援はいらない」と言うそうだ。
障害者声なきSOS 宮城で家族の死者・不明26人に 備品が散乱する「さくらんぼ」の事務所で残っていた記録ノートを見る石田さん=15日、多賀城市 石巻支援学校に母熊谷宏美さんと身を寄せる司君。避難生活に慣れ、徐々に笑顔を取り戻してきた=19日 亡き母への手紙を書いた小林さん(左)。悲しみを和らげようと周囲の人々が励まし続ける=14日、名取市 東日本大震災は、日常的な支援が欠かせない障害者から、頼りとする肉親を奪った。自ら「SOS」を発することすらできない障害者の生活を、どう立て直せばいいのか。混乱の中で障害のある人たちの保護に奔走する特別支援学校や福祉施設の苦悩も深い。 ◎福祉施設は壊滅的被害 迅速復興へ規制緩和を 塩釜市など2市1町で障害者支援施設9カ所を運営する社会福祉法人「嶋福祉会」は、施設5カ所が被害を受けた。 このうち多賀城市の通所自立支援施設「さくらんぼ」(利用者20人)は、
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