欧州を舞台に2兆2000億円超という日本企業最大の買収劇を演じる日本たばこ産業(JT)が、円安が続く為替相場に神経をとがらせている。 英たばこ大手、ガラハーを97.5億ポンドで買収するが、足元でポンドに対して円安が進んでいるため、円換算の資金負担が増えてしまうのだ。買収を決めた昨年12月は1ポンド=約231円だったが、直近は241円台。買収額は1000億円近く膨らんだ計算だ。 もちろん「為替予約など手は打っており、そこが財務担当者の腕の見せどころ」(見浪直博経理部長)。だが、2兆円ともなると為替予約のコストは無視できない。8日には2007年3月期通期の予想営業利益を100億円上積みする一方、予想経常利益を120億円下方修正。「計220億円の悪化のかなりの部分が買収資金の為替関連費用」だ。 利益かさ上げ7500億円 円の実力低下が著しい。対ドルだけ見ると目立たないが、対ユーロで最安値を更新し
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