長崎出身の吉永克則さん(52)は米の収穫作業の手を休め、「先住民も同じ黄色人種、仲良くやっていきたい」と話した=サンフアン移住地、平山写す 南米ボリビアで先住民出身のモラレス大統領が大規模農園主の所有地を接収し、先住民に配分する政策を進めている。56年に結ばれた政府間協定にもとづく日本人移住者らは、この政策が先住民の土地回復要求を勢いづけ、自分たちの土地や権利が脅かされないかと不安を募らせている。 「今日をもって大土地所有を禁止する。大土地所有者は土地を手放し、土地のない人々に譲るべきだ」。大統領は3月中旬、外国人移住者らの多い東部サンタクルス県で、まず米国人らの大地主から没収した3万8千ヘクタールの土地を先住民に譲り渡すと宣言した。 1月に承認された新憲法は土地所有の上限を5千ヘクタールに制限。それ以下でも国が投機目的の土地や遊休地などと判断すれば収用すると定める。 大統領は「(