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NRIとBipolarityに関するhotsumaのブックマーク (4)

  • 『トリプタノール30mgのおばあちゃん』

    定期的に行っている病院で、おばあちゃんの診察を頼まれて、最近はずっと僕が診ている。この人、もう5~6年前に突然うつ状態になり内科医からその病院に転院となっていた。初診時にトリプタノール30mgが処方されてそのまま。僕が頼まれた意図は、そのトリプタノールで良いかどうか、あるいは減量、中止できるかなどである。 患者さんを診察したところ、典型的な循環気質の人で内因性の色彩が強いと感じた。もう83歳なのに、体も丈夫で矍鑠としている。ハキハキと喋って全然ボケもなくて溌剌としていた。いつもよくお出かけをしているのだという。 彼女は精神科で治療を受けてから、とても事が美味しくなったのだという。それまでは胃がずいぶんと悪くてあまり事がいけなかったらしい。治療以前は46kgだったが、今は50kgで安定している。こう言いつつ笑っていた。 薬をどうするかだけど、この人に関してはこのままの方が良いと思った。現

    『トリプタノール30mgのおばあちゃん』
  • 『ルジオミール、アモキサン、アンプリット』

    僕は、うつ状態の初診でこの薬から始めるという決め方はしていない。ただ、過去にはルジオミールばかり処方していた時期と、アモキサンばかり処方していた時期がある。最近は、ルジオミールはあまり処方しなくなってきている。新規でこれを処方するタイミングが全然ないからだ。ルジオミールは眠いが、それ以外にこれは困るという副作用が少ない。眠さ以外は大人しい薬物なのである。けいれんについては注意したいが、この頻度もそう高いものではない。(ルジオミールの過去ログ参照) ルジオミールばかりアホみたいに処方していると、150mgまでに決着することが多いことに気づく。これを服用できる人なら、徐々に増やしていけば何とかなる人が多かったのである。治り栄えもわりあい自然で、西日でかつて最もよく処方されていた薬だけはあると思う。薬物プロフィール的には、ルジオミールにはセロトニンにはほとんど関与していない。SSRIのまったく

    『ルジオミール、アモキサン、アンプリット』
  • 『アモキサンとルジオミール再考』

    このブログでSSRI発売以前は、東日ではアモキサンが、西日ではルジオミールが最も処方されていたと書いたことがある。この2つは旧来の抗うつ剤の中では効果がしっかりとしていると言えた。僕は、この処方の地域差は製薬会社の営業の差であろうと思っていた。しかし最近になって、全く違うことが原因ではないかと思うようになった。 一般に、アモキサンやノリトレンはアップ系の抗うつ剤で、躁転も来たしやすい。それに対し、ルジオミールは抗うつ作用は十分であるが、いくらか鎮静系で人によれば眠くて続けられない抗うつ剤である。今では、この効果の発現の違いが地域差に反映しているような気がしている。 僕はスポーツを観るのが好きで、特にサッカーは毎週、何試合も観ている。時にはスタジアムに出かけて観ることもある。サッカー選手に限らずスポーツ選手全般に、大きな怪我をした時のその後の経過がどの地方出身かで違っているように思う。

    『アモキサンとルジオミール再考』
  • 『やっぱり母親というのはすごいよ』

    ある男の子が初診した。まだ少年と言ってよいほどの年齢で、症状はちょっと変わったものであった。背後に気配を感じるのだという。人の眼も気になる。なんとなく落ち着かない。また意欲がないという。 人を見ると統合失調症というわけでもない。こういう微妙な症状の場合、普通はドグマチールくらいで様子を見る。不安などがあるなら、メイラックスやワイパックスを併用するくらい。初診時は少量のルーランを処方した。少量のルーランだと抑うつにも効果があるし、このような異常感覚~体験にも良いと思ったことがある。 実は、最近、このような訴えをしてきた患者さんに僕はドグマチールを処方している。その時になぜルーランを処方したのか思い出せない。ちょっと前の話であるし、まさかブログに書くなんてその時は思っていなかったから。 その後、それらの症状がすっかりなくなり軽快した。副作用は問題がなかった。彼はやがて来院しなくなってしまった

    『やっぱり母親というのはすごいよ』
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