概念 これほど、診断の難しい病態もすくないと思われます。全身性エリテマトーデス(SLE)では非常に多彩な精神・神経症状がみらるため、neuropsychiatric SLE (NPSLE) と総称されます。 抗リン脂質抗体・血管炎に起因する局在性病変や、せん妄・気分障害などの精神症状や認知機能障害が前景に立つびまん性の病態も包括されます。臨床症状はNPSLEに特異的なものではないので、診断基準は確立していません。 SLEにおける精神神経症状の分類 [ref] この分類は精神症状の評価には優れている一方で、GBSやMGなどの独立した疾患概念が入っていることなど、まだ問題点も多いと言われています 中枢神経 無菌性髄膜炎 脳血管障害 脱髄症候群 頭痛 運動異常症(舞踏病) 脊髄症 てんかん発作 急性錯乱状態 不安障害 認知障害 気分障害 精神病 末梢神経 急性炎症性脱髄性多発神経根ニューロパチー