双極性障害の家族歴で3人に1人が出産控える双極性障害の家族歴で3人に1人が出産控える 〔オーストラリア・シドニー〕 ニューサウスウェールズ大学（UNSW，シドニー）プリンスオブウェールズ病院心理学研究グループのBettina Meiser准教授らは，シドニー大学との合同研究の結果，双極性障害（躁うつ病）と強くかかわる家族歴を有する者では 3 人に 1 人が遺伝への懸念と社会的恥辱（スティグマ）から出産を控えているとPsychological Medicine（2007; 37: 1601-1611）に発表した。 家族歴と社会的スティグマが出産の障害に Meiser准教授らは，患者105例を含む双極性障害と強くかかわる家族歴を有する200例を対象に研究を行った。その結果，全体の35％，患者の50％が出産に対して消極的あるいは否定的で，この比率はハンチントン病といった他の遺伝性疾患や遺伝性癌と比べて，遺伝リスクが低いにもかかわら
