米国人家庭の養子となったロシア人少女が、養父に恒常的にレイプされていたとする事件をめぐり、ロシア政府が米側に激しく抗議している。ソ連崩壊後、経済が混乱したロシアからは数万人の子どもが養子として米国に受け入れられたとみられるが、昨年には7歳のロシア人少年が一人でロシアに送り返される事件が発生するなど、トラブルも絶えない実態が浮かび上がっている。(黒川信雄) ロシア国営通信などによると、事件は米ジョージア州で発生。米国人養父のマイケル・ギズモア被告は、ロシアから養子として引き取った少女を常態的に強姦していた罪で2010年に現地の警察当局に逮捕された。少女が強姦をされている事実は、少女が通っている学校の教師が少女の異変に気づいたことから発覚したという。捜査の結果、彼女の体からは養父のDNAの痕跡が数多く見つかり、ギズモア被告の逮捕につながった。 ギズモア被告の弁護士は、少女は当時16歳で、養父の