「2ちゃんねる」で5000件以上の違法情報が“放置”されていたとされる問題、そもそもこうした情報の発見や対応はどのように行われているのだろうか。ネット上の違法情報や有害情報の把握、削除要請にあたるのが「インターネット・ホットラインセンター(IHC)」と呼ばれる組織だ。 IHCは2006年6月1日にスタートし、ISP各社やネット関連企業で構成する財団法人インターネット協会が運用する。民間団体ながら警察庁からの委託に基づいて運営されているのがポイントだ。ネット利用者から違法情報や有害情報の通報を受け付け、ガイドラインに基づいて情報を分析し、Webサイト運営者やサービス事業者への削除依頼、また、警察への通報やITセキュリティ企業などに情報提供している。 そもそも、「違法情報」や「有害情報」とはどのようなものだろうか。IHCによると、違法情報とは次の通りだ。 わいせつ関連情報(わいせつ物公然陳列、