「シュートは打たなければ入らない」 「とりあえずシュートを打っておけ」 長年に渡り「決定力不足」が叫ばれる日本サッカー界の指導現場ではいまだにシュートの理論と論理的指導へのアプローチが少なく、それゆえに冒頭のような声が監督、コーチから飛び交う。そのためか、日本にはシュートが外れてもチームメイトから打った選手に「ナイスシュート」なるかけ声(なぐさめ?)も出るのが常識となっている。 そんな常識を真正面から覆すような取り組みを行なっているのが、大学サッカーで今年関西1部リーグに復帰を果たした同志社大学だ。 4月9日(土)に開幕した2016年度 第94回関西学生サッカーリーグ(前期)1部リーグ第1節で昇格組の同志社大学は、昨年度のリーグ戦とインカレ(全日本大学サッカー選手権大会)で準優勝している全国区の強豪・阪南大学を破るアップセットをいきなり起こした。 確かに阪南大からすれば主力選手が複数名ケガ