総務省情報通信政策研究所では、3Dプリンタ等のデジタルファブリケーション機器の普及によるファブ社会の到来を見据えて、その社会を支える情報基盤、制度的基盤及び人的基盤について検討するため、本年1月から「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」(座長:田中 浩也 慶應義塾大学環境情報学部准教授)を開催してきました。今般、報告書が取りまとめられましたので公表します。 3Dプリンタ等の普及により、インターネットを介してアイデアやデータを交換して、個人レベルでもものづくりを行うことが可能となる新しい社会(ファブ社会)が到来しつつあります。このような社会において重要となる情報基盤に関する検討を行うとともに、標準化の推進について提言を行いました。また、知的財産管理、製造物責任等の制度的基盤に関する現行制度上の課題を整理し、新しいものづくりを行う際の留意点等をまとめた手引書を作成しました。さらに、ファブ社会に