ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 クライスラー ウィーン出身のクライスラー(1875-1962)は、《愛の喜び》や《愛の悲しみ》などで知られる作曲家でもあり、自作のサロン風小品を絶妙な歌心で演奏するのを得意とするとともに、協奏曲やソナタなどの大曲でも当代一流の存在だった。彼の芸風は、古き良きウィーンの伝統を受け継いだもので、甘美な節回しで作品に感情移入を行った。 この1926年のベートーヴェンでは、現代の奏者が殆ど使わなくなったポルタメント奏法を多用してメロディを曲線的なものに変え、ヴィブラートを効かせてメロディを甘く歌い、作品のロマン性を強調している。協奏曲にはソリストが名技を発揮する“カデンツァ"という無伴奏部分が用意されているが、クライスラーは作曲家らしくこれを自作して弾いている。第1楽章と第3楽章の最後の部分で聴けるのだが、彼ならではのメロディ優先の曲になっている。現代のヴァイオ
チャイコフスキー(1840-1893):ヴァイオリン協奏曲(録音:1929年12月19・20日、ロンドン)/憂うつなセレナード(録音:1930年8月25日、ニューヨーク) ヴィエニャフスキ(1835-1880):ヴァイオリン協奏曲第2番(録音:1950年6月23日、フィラデルフィア) 演奏/ミッシャ・エルマン(ヴァイオリン) ジョン・バルビローリ指揮 ナサニエル・シルクレット指揮 アレグザンダー・ヒルスバーグ指揮 他 甘美なエルマン・トーンで一世を風靡したヴァイオリニストの、全盛期を伝える3曲。HMV、RCAビクターからリリースされたSPをマーク・オバート=ソーンが復刻し、独特の音色が堪能できる音に仕上げました。
2006年5月31日 (水) テンシュテット指揮ミュンヘン・フィルの ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 WEITBLICKによるテンシュテット・エディション第2弾! テンシュテットがミュンヘン・フィルを指揮した唯一の録音。しかもバイエルン放送のスタジオ1でのセッション録音という珍しいシチュエーションでの共演の登場。 テンシュテットとミュンヘンとの縁はいくつかのバイエルン放送響との共演で確認済みですが、特にこの音楽都市と密接だったというわけではありません。それなのに、なぜケンペ時代のミュンヘン・フィルとこうしたセッションがおこなわれたのか興味が尽きないところです。 録音も非常に分離が良く、放送用のホールでの収録だけあって、細部まできちんと収録されており、個々の楽器の表情や音色変化がよくわかるのがポイント。テンシュテットはこの第5番を何度かとりあげていますが、CDでの登場は初めてとなります。フ
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