映画「スーパーマン」の音楽はなぜこんなにダサ恰好良いのかと考えながら聴いているうちに次の曲になってしまった。次の曲は「リバティ・ファンファーレ」だ。 思い出した。僕の小学校の給食準備の音楽が「スーパーマン」だったことを。「スーパーマン」がダサいのではなくて、僕がこの音楽を体験していたシチュエーションがダサかったのかも知れない。小学校という環境のダサさとか恐ろしさなんてのは、今考えても緊張が走る。 小学校の登校の音楽はもちろん「ペール・ギュント」の「朝の気分」で、下校はやっぱり「新世界より」の第2楽章だったのだけど、給食準備と清掃の音楽だけは個性が光っていて、前者は「スーパーマン」のテーマで、後者が「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」の運動会駆け足風のアレンジの音楽だった。僕は放送委員で、そういった決められた音楽を粛々とかけたり、全校集会の際に使用するマイクを準備したり、運動会の保護者競技の実況