日本語では上に挙げたほかに、次のような機能をもった畳語がある。 名詞の複数を表す:「山々」「人々(ひとびと)」「国々(くにぐに)」「村々」「星々(ほしぼし)」「我々」「神々(かみがみ)」「日々(ひび)」「一人々々(ひとりびとり)」「交代々々(こうたいごうたい)」 副詞的表現:「時々(ときどき)」「更々(さらさら)」「高々(たかだか)」「寒々(さむざむ)」「返す返す(かえすがえす)」「見る見る(みるみる)」「ますます」「飛び飛び(とびとび)」「食べ食べ」 名詞の複数を表す畳語は少数の語に限られ、「山々」はあっても、「*岡々」のような言い方はできない。 「出る本出る本(がベストセラーになる)」「行くところ行くところ(大歓迎を受ける)」のように名詞句が畳語となることも珍しくない。 「地域地域、時代時代で風習が異なる」「一人一人の自覚を待つ」などのように、単なる複数ではなく、個別性を表すこともある