今回の「なぜなにUNIX」は,コンソールとターミナルの違いについて解説します。同じような意味で使われているこの2つの用語,実は微妙に違いがあるんです。 コンソールは「演奏台」 ノイマン型コンピュータが作られだした1950~1960年代,コンピュータといえば部屋を埋め尽くす巨大な鉄のかたまりでした。当然直接いじるには手に余りますので,操作しやすいように専用の操作卓が用意されました。それが「コンソール」です。コンソールは元はパイプオルガンの演奏台を示す用語ですが,装置を鍵盤で操作するイメージが似ているため流用されたのでしょう。 その後,技術の進歩によりコンピュータはどんどん小型化し,現在のパソコンではコンソールもコンピュータに内蔵されてしまいました。ただ,大学や大企業で使われている大型コンピュータでは,現在もコンソールが使われています。 ではターミナルって? 一方,ターミナルは,電気通信用語で