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ブックマーク / ch.nicovideo.jp/yamasitataihei (28)

  • 夏目漱石とニコン:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    寒月君のガラス玉作り『ひとり鍋は実に良い』という記事を書いているうち、写真があまりに汚いのと、鍋の歴史が気になってしまった。そんなわけでデジカメの機種と鍋の歴史を同時に調べていると、どういう経緯かは忘れてしまったけど、夏目漱石が『吾輩はである』でニコンについて薄っすらと言及していることに気付いてしまった。 先に書いておくと漱石研究というのは盛んで、漱石について発見されていないことはないと言われるくらいだ。だからこれも私が知らないだけで、実は有名な話なのかもしれないが、面白かったので記事にしておくことにした。 『吾輩はである』は漱石の初期作品で、の目を通して人間社会が描かれる。登場人物の行動はかなり誇張して描かれているが、実在の人物がモデルになっている場合もある。 そんな『吾輩はである』に、水島寒月という理学士が登場する。寒月君のモデルは寺田寅彦とされていて、物語中で彼はこんな行動を

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  • 独り鍋は実に良い:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    独り鍋は良い 去年は独り鍋を何度もしたし、今年になっても独り鍋を何度もしている。 独り鍋は、ダイソーなんかに売ってる100円の土鍋で作る。鍋に野菜やら魚やら肉などを入れ火にかけると完成する。ダシを入れたい時には、昆布ひとつ放り込んでおいたら良い。 独り鍋は独りでべる孤独な鍋なので、あんまり気合を入れず、自分さえ美味ければ良いという気持を全面に出して作る。所詮は独りでべるのだから、大袈裟にすることもない。素朴で単純な鍋を、しみじみと独りで楽しむ。べていると徐々に寂しくなってくるのも良いし、独りでべる鍋にはロマンがある。 独り鍋のコツ100円の土鍋には小さいという物理的な制約があるものの、これを上手く使うと良い独り鍋になる。 自分なりのコツを書いておくと、物理的なスペースがないので、具の種類を増やさないことが重要だと思う。具の種類を増やしたところで普通の鍋には勝てないし、味もボヤけてし

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  • かっての日本人は人種やら国籍に対する意識が薄めだったのかも:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    あけましておめでとうございます。新年といえば明治だし大正といえば新年だ!!! というわけで、明治大正あたりの娯楽小説を読んでいると、かっての日人は人種やら国籍に対する意識が曖昧だったように感じる。(今は知らないけど) 例えばイギリスでドリトル先生が黒人を馬鹿にしていた頃に、日小説の世界では武士道と騎士道を完全にマスターしたアフリカ出身の黒人が、ピンチに陥いった日人を助けるため日刀で悪人をぶった切っている。人種とか文化とか細かいことはどうでもいいから、黒人とか日刀とか武士道とか騎士道とか、とにかく格好良いの集めりゃいいだろという雑すぎる思想を基盤として創作されている小説で、全ては万歳で済まされていく。 万歳に勢いがあるため理屈はともかくなるほどッ!!と納得してしまうんだけど、この小説が書かれたのは一九一〇年代のことだ。西洋でも人権意識が向上しつつある時代で、それが日に輸入されて

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  • iPhone から Android スマートフォンに買いかえて良かったこと悪かったこと:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    iOS から Android に買いかえました電子書籍をスマートフォンでも読みたくなったので iPhone から Android スマホに買いかえた。 なぜ電子書籍端末としてスマートフォンを選んだのかはおいておいて、iPhone から Android スマホに変えて良かったこと悪かったことをメモしておきます。 こういう感想は、どういう人間が書いてるのかが重要なので、まずそれを箇条書きにしておきます。 iPhone は 3G くらいからずっと使ってて、こないだまで iPhone5 を使っていたNexus のタブレット使ってたから Android は普通くらいには使える電子書籍を2000冊持ち歩き読みまくりたいがために Android スマホに買いかえたそういう人間の感想。 悪かった点先に悪かった点、それは日のメーカーとキャリアがおかしなアプリやら設定を埋め込んでいる所で、 NEXUS7 と

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  • 日本が好きだと言いにくい時代:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    俺ほどちらかというと日が好きなんだけど、最近は日が好きだと言いにくいなって感じてる。それだけではなく、日の話題すら話しにい。 なんでそう感じるのかっていうと、愛国心みたいなのが向上してたり、反愛国心みたいなのが盛り上がったりしているからです。 ヘイト・スピーチ人間だったり、リベラル人間と同じに思われるのが嫌っていうわけではなくて、俺の好きな日文化が微妙だから面倒なことが多い。例えば明治の末から大正時代に書かれた日露戦争関係の作品には、日の軍人が大砲でロシア兵をボッコボコに殴り殺して旅順攻略してしまう物語がいくつかある。 日兵に大砲でブン殴られるロシア兵の図 これは一種の愛国心ギャグで、当時この作品を真面目に読んだ人は日人は強いって思うし、そうでない人は大砲あるなら殴らず撃てよってツッコミを入れながら読む。かなり昔から日にはこういう高度なギャグがあっていうだけの話で、それだ

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  • 大正時代のヤバいは危険いで明治のヤバいはヤホイの仲間だった:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    火車軍次 : 韋駄天 第二編 旭堂南陵 口演[他] 島之内同盟館 大正一(一九一二)年 1912 大正時代は危険いと書いて、ヤバいと読んでいたらしい。それじゃ明治はどうなんだって調べたところ『日隠語集』 (稲山小長男 明治二五(一八九二)年)に、『ヤホイ又はクライ又はヤバイ』とある。 ヤバイ、クライはなんとなく理解できるが、ヤホイの意味が分からない ちなみに、夜に匍匐(ほふく)する様からヤバいとなったという俗説があり、『隠語辞典』 (栗田書店出版部昭和八(一九三三)年)でもそう解説されている。 不都合を意味する『やば』から来てるって説もあって、こちらは江戸時代からある。 「おどれら、やばなこと働きくさるな」 東海道中膝栗毛 だからなんだって言われると、なんでもないですって感じなんだけど、私はヤホイが気に入りました。

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  • イラストを描けない人が無理して LINE スタンプを作る方法:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    俺はイラスト描けないが LINE のスタンプを作りたい俺はイラストを描けないけど LINE スタンプ作りたくなったので、イラストを描けないのに無理して LINE スタンプ作りました。 なぜ LINE スタンプを作りたいのかというと、みんなを笑顔にしたいし、みんなを元気にしたいし、金が欲しいし、イルカは海を泳ぐし、子供の可能性は無限だし、とにかく金が欲しいからである。 そんなわけでイラストを描けない人間がいかにして LINE スタンプを作ったのかを紹介しようと思います。 まずはコンセプトを決めよう方向性が決まっていないのにダラダラ作業をしても意味がありません。まずスタンプのコンセプトを決めることが大切です。コンセプトをしっかりと作ることによって、イラストが下手糞な人でも、職のデザイナーや画家やらイラストレイターよりも素晴しいスタンプを作れる可能性があります。 そんなわけで、俺が酒飲みながら

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  • 新聞が終わったら日本の文化レベルも下るかも:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    新聞とか終わりだ終わりバカモノ!!!!!みたいな話があって、なるほどなぁとか思わないでもないんですけど、新聞がなくなった後で、文化のある分野を誰が支えていくんだろという感じの素朴な疑問もあったりします。 新聞は今でこそニュースが書いてある紙みたいになっちゃっていますが、かっては印刷やら販売網などといった最新技術の結晶でした。なんでインターネットに乗り遅れたのか、意味が分からない感じがしますが、それはまた少々違うお話なので置いておきましょう。 とにかく新聞は最新鋭の技術を取り入れると同時に、優秀かつ新しもの好きな人材を集め、どんどん成長していき、その余力で様々な文化を地方に普及させたりしています。わかりやすいものだと、こういうのがあります。 読むのが面倒な人向けに要約すると、今でいう通販販売です。 なんでこんなことを始めたのか、理由は様々ですが、もともと広告として掲載した商品を、新聞社で販売

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  • 電子書籍の信頼感:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    MP3 が流行はじめた頃には、すでに ID3 タグのことは、あんまり考える必要はなかった。 どういう仕組みか知らないけど、CD入れて圧縮すると情報を勝手に付け加えてくれる。今ではネットで音楽を買ったりするけど、やっぱり音楽の情報が付いている。WAV にはタグ付けられないとか、色々な話もあるけど、とにかく普通の人は音楽ファイルに情報付け加えるのに苦悩したりしない。音楽のファイルには曲名だとかアルバムだとかの情報が付いていて、聴く時に表示してくれるって思ってる。 そしてかなり昔に取り込んだ MP3 は、やっぱり今も普通に聴けて、情報を表示してくれる。 ところが電子書籍はそういう感じではない。 今の俺はダウンロードした近デジファイルに書誌情報を加えていこうと思ってるんだけど、電子書籍の書誌情報のフォーマットっていうのがあんまりよく分からない。いわゆる自炊ファイルの場合、ファイル名を『[著者名]書

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  • 肉じゃがを考案したのは誰なのか?:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    肉じゃがは海軍由来の料理であるという噂があります。 肉じゃがの発祥は大日帝国海軍である。日露戦争でバルチック艦隊を撃沈した当時の国民的英雄・東郷平八郎が、イギリス留学中にべたビーフシチューの味を気に入っていて、それが忘れられなくて日へ帰国した後に艦上として作らせようとした時、ビーフシチューに普通使われる赤ワイン・ドミグラスソース・バターなどの材料が入手困難であったため、醤油と砂糖を使って作ったのが肉じゃがの始まりであるとされる。 http://dic.nicovideo.jp/a/肉じゃが実に面白いエピソードで、当であって欲しいところなんですけど、実際のところは少々怪しい話です。 確かに明治の後半あたりだと、肉じゃがはメジャーな料理ではありません。 『家庭和洋料理法』 (明治三八)には、ジャガイモ料理として、甘煮や三杯酢などが紹介されています。しかし肉じゃがは掲載されていない。

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  • チェストの普及について:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    チェストについて日にはチェストという気合が存在します。 集英社(コミック版)キン肉マン8 ゆでたまご ジェロは全ての設定が曖昧ですからどうでもいいとして、チェストが積極的に使われる物語として有名なのは、イナズマンや空手バカ一代、最近の漫画だと日露戦争物語などでしょう。 このチェスト、一般的には鹿児島の示現流の掛け声だとされています。(諸説あり、陰之流のチェーが起原とも) 鹿児島では今でもスポーツ観戦の際に、『チェスト行けー』といった掛け声が用いられるそうです。 それではチェストが全国的に普及したのは、どの辺りの時代なのかというのが日のお話です。 大正時代の事例チェスト、明治大正の物語で何度か見た気がするのですが、探してみるとなかなか出てこない。 私が確認できた範囲で最も古いチェストが登場する作品は『旅順攻囲決死隊 凝香園 (大正二年)』です。 この作品の主人公茨城憲一郎は石川県玉津村の

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  • 電子書籍は趣味としてのレベルが低い:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    俺は多分だけど普通の人よりは電子を読んでいる。Palm で聖書やら青空文庫を読んだりしたのが始まりで、それから今までずっと電子を読んでる。 その上で思うのは、電子書籍趣味として見ると、かなりレベルが低いということだ。 レベルが低いというより、懐の深くない趣味というほうが適切かもしれないけど、とにかく懐が深くレベルの高い趣味は、行為が単体で存在するのではなくて、行為の周辺も娯楽になり得る。電子書籍はそういうのがほとんどない。 『電子書籍 読書環境』(環境だと環境関係の書籍が出てくるため)『ゲーム 環境』で画像検索すると一目瞭然で、電子書籍は、ぼんやりしたイメージ、あるいはタブレットを使ってる金髪とゴミ捨て場しか出てこない。 一方のゲームは、大量のモニタ、スピーカーなど具体例が普通に出てくる。 最高のゲーム環境を整えようとすると、いくら金を注ぎ込んでも終りがない。ところが電子書籍の場合は

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  • 明治の巨大怪獣:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    ただし鯨は自然界に存在する生物であり、これを怪獣と呼ぶのは厳しい。お化けは恨みを晴らすという理由はあるが、実体を持たないのだから怪獣ではない。それなら妖怪はというと、彼らは存在する理由も登場する理屈も持っていない。妖怪退治は、もともとそこにいたものに、ヒーローが遭遇するというようなパターンがほとんどである。 これが明治だとどうなるのかといえば、実はあまり代わり映えしない。しかし巨大怪獣に関して、明治時代になんら進歩することなく、江戸と同じ感覚で人々が過し続けたというのは理屈に合わない。 宍戸源八郎という怪力の武士ロシアに渡り、エリザベス女王の前で、象を一背負い(正確には二背負い)で転がした後に、寝技を決め日刀で一刀両断にしている。この作品に出てくる象は、次のような特徴を持っている。 体重は550kgあるインドで捕まえたものである宍戸源八郎を殺すために登場した鼻を使い相手を取って投げ

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  • 表現が規制されると変態性欲が増える:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    規制をしても不快感は減らない表現の規制、今は児童ポルノ禁止法の改正が流行ってるけど、個人的にはあんまりどうでもいい感じがする。 まず俺はどこで児童ポルノ売ってのか知らない。知らん場所で児童ポルノを買う奴よりも、電車の中でスポーツ新聞の風俗コーナーを正々堂々と読むオッさんのが不快だと思う。児童ポルノを好きな人が、児童ポルノを誇示するため、児童ポルノが印刷されたバットを振り回して殴りかかってきたら不快だし規制が必要だけど、そういうことはまずない。 そもそも児童ポルノがダメならダメでいいけど、それなら熟女は良いのかって話があって、コンビニの雑誌コーナーに『花開く禁断の性! 濃厚ド淫乱五十路婦人』みたいな文字列とともに、迫力ある熟女がおかしな格好している写真が印刷された表紙の雑誌が置いてあるのもかなり不愉快だと思う。子供の人権を守れってのは分かるけど、こちらの五十路婦人は濃厚ド淫乱呼ばわりされます

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  • ッ!について:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    ビックリマークというのは勢いを出すために使われます!!! ビックリマークに促音を加えると、さらに勢いが出ますッ!!! この様に『ッ』と『!』を合わせて『ッ!』とすることによって、さらなる勢いを出すという使用方法があります。取り立てて変でもないんですけど、歴史的に見てもこれは正しい使用方法です。 日語の文章の中で『!』が使われ始めたのは明治二〇年代、日で多用したのは二葉亭四迷の『浮雲』の三篇が最初だと思います。

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  • 美味しんぼ山岡鼻血事件雑感:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    まず知らない人のために解説すると、美味しんぼというのは『権力と金があれば美味いものがえる』という真実を世間に知らしめた料理漫画です。 具体的にはどういう内容かというと、山岡っていう主人公が富井っていうオッさんを苦しめるために宴会を開き、嫌がる富井さんの口内に異常な温度の料理を注ぎ込み、喉が焼けただれ道がズタズタとなった富井さんが宴会場のど真ん中で七転八倒する様子を宴会参加者の面々が嘲笑うというような感じで、良識ある人間ならば眉を顰めざるを得ない。 これに止まらず山岡の魔の手は富井さんの兄にも及び、山岡が小麦粉(強力粉)を握りしめその握りこぶしに水道水をふりかけると、ニチャニチャした嫌な味のする物質が完成するという漫画上の設定があって、その嫌な味のするニチャニチャする物質を富井さんの兄と富井にわせて号泣させ、変な女と山岡が爆笑するなどといった社会通念上許されない行為まで飛び出す始末、こ

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  • STAP 細胞発見にまつわる異常な発言と異常な世の中:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    STAP 細胞良い話STAP 細胞や、小保方晴子さん個人に対しては、あんまり興味ないんですけど、文化的にはかなり面白い事件なので、俺はちょくちょく様々な人の発言なんかを読んでいます。 それで今更ながら興味位で小保方晴子さんが細胞発見したッ!!!って宣言してる動画を観たり、記事を読んだりしたんだけど、かなり異常でヤバいなと思いました。なにがヤバいかっていうと、こういう感じの部分です。『やめてやると思った日も泣き明かした夜も数知れないですが、今日一日明日一日だけ頑張ろうと思ってやっていたら5年が過ぎていました』今はどうか知りませんけど、賞賛されていた時期には、ここの部分が抜き出されて盛んに強調されていました。 これはつまり、ここの部分を好ましいと感じた人が多くいたということなのでしょう。発表会みたいなのには、かなりの演出があったみたいですから、この発言というのも、小保方晴子さんがそう思ったか

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  • ネットでどこまで分かるのか?:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    分野によるインターネット情報格差 インターネット上の情報というのは大量にあって、今も増え続けています。 ところが分野によって、情報格差みたいなものが存在する。単純化すると、最新の論文が読める分野は、読めない分野よりも新しい情報が多いというような感じですね。 その分野を調べている人は感覚的に知ってることなんだけど、あんまり関係ない人には分からない。だから調べすぎて疲れたり、すぐに諦めて放置したりしてしまう。こういうことを防ぐためには、それぞれの分野で、どの程度までならインターネットで調べられることが出来るのかを知っている必要があります。 そんなわけで今回は、俺が調べている明治や大正の比較的下等な物語という分野であれば、インターネットでどのくらい調べることが出来るのかを書いてみようと思います。 今回は無料で調べられる範囲でっていう条件付きです。なぜならば有料のサービースを入れてしまうと、どれだ

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  • 明治人の創造力がレイシズムを超えたッ!!:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    日清戦争時のレイシズム日清戦争の時代、日人は清国の人々を、チャンチャン坊主、芥子坊主、豚尾漢などといった蔑称で呼んでいた。 これはなかなか歴史のある蔑称でして、明治十六(一八八三)年にはすでに新聞紙条約などで、お前らこういうの書くの止めとこうなって禁止されてもいる。 ところがそれらの蔑称が、日清戦争で復活する。なんでかっていうと日清戦争で日好きな奴らが興奮しすぎたからで、清国の悪口を歌にした書籍が大量に出版され大人気になってしまうのです。 こういうのが100とか余裕で続く地獄みたいな書籍で、今の人が読んでも意味があんまり分からないと思うけど、とにかくそういうが存在したのです。 [事例:日清戦争における李鴻章への悪口について , 日清戦争時の児童文学] 戦後の人らはこういう創作物を見て、日というのはレイシズムの国だッと怒ってたんだけども、そういうことを言う人は基的には忙しいし、頭も

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  • 日本の根性論について:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    の根性論について 日人は根性論が好きだからいけないッ!!! というようなお話があります。 今は知りませんけど、僕が小さい頃は日軍というのは、精神論ばかりで科学的に考えることが出来なかったから、あんな悲惨な戦争になったのだというような話をよく聞きました。 当に日という国は根性論や精神論だけでやってきたのかって考えますと、それはどう考えても変なお話です。 日という国は、明治初期の国内で喧嘩していた時代から、わずか八〇年足らずの間でとりあえずアメリカ戦争するくらいにまでに成長しています。根性論だけでそんなに成長できるわけがありません。逆に言えば根性論だけで、そこまで成長できるのであれば、根性論が正しいってことになる。 そんなわけですから、今回は実際にはどうだったのかっていうのを、資料から観察してみてみましょう。 紹介する資料は、ギリを読める程度のあまり教育しか受けていない人向け

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