この結果を見ると、組込み用に広く使われていたSH系のCPUに2.3シリーズの中ごろで対応し、後期ではIA64やMIPS64といった64ビットCPUに対応するなど、種類も用途もさまざまに異なるCPUに貪欲に対応していったことがうかがえます。 実はこの傾向は2.3.51から2.4.0の間でも続き、linux-2.3.99-preXの段階でIBMの汎用機であるS390用のコードが、linux-2.4.0-testXの段階でHPがワークステーション用に開発していたPA-RISC用のコードが、それぞれarchディレクトリにマージされています。 バージョン付けの慣例に従うなら、2.3.99-preXというバージョンは2.3系で追加した新機能を落ちつかせる安定化段階用、2.4.0-testXは2.4.0に向けたRC(Release Candidate)として最終調整用とするものですが、この時期のlinu