九州新幹線長崎ルート(長崎新幹線)は、トラブル続きのフリーゲージトレイン(FGT)計画を先送りし、新幹線と在来線を乗り継ぐ「リレー方式」で予定通り2022年度までに開業させる方向になった。だが、時間短縮は限定的で開業効果は落ちる。FGTをあきらめたくない国、早期開業にこだわる長崎県、負担増を警戒する佐賀県。3者の利害が絡み合った末の苦肉の策だ。 長崎新幹線の22年度開業を堅持しつつ混乱を収拾する方策として浮上したリレー方式だが、FGTと比べると乗り換えが必要で所要時間も増える。新幹線の開業効果の低下は否めない。 車軸の幅を変えながら走るFGTなら、博多―長崎間で乗り換えは必要なく、所要時間は最速1時間20分。在来線特急で結ぶ現行方式よりも28分短縮されることになる。 一方、リレー方式では博多から武雄温泉まで在来線特急が約1時間10分で、新幹線が20分程度。そこに乗り換え時間もかかる。本州か
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