被告人質問で自ら述べた「暴走モード」とは、何だったのか--。東金市で08年9月、保育園児、成田幸満ちゃん(当時5歳)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた東金市の無職、勝木諒被告(23)の第4回公判が13日、千葉地裁(栃木力裁判長)であった。争点である訴訟能力や責任能力を巡り、検察側と弁護側の証人として出廷した2人の精神科医の見解が真っ向から対立した。【中川聡子、駒木智一】 ◇訴訟・責任能力巡り議論 勝木被告は公判や捜査段階で、殺害時の自身の精神状態を「暴走モード」などと表現。この言葉について、アニメでロボットが制御不能になった状態だと説明している。 これについて、検察側証人として出廷した千葉大医学部の藤崎美久講師(精神医学)は「(女児への)怒り」と解釈。「他の2罪と区別できる精神状態とは言えない。長く続いていないし、引き起こす精神症状も見受けられない」とした。 一方、弁護側証人の岐阜