DeNAがメディアを運営している間、多数のクレームが寄せられている。そのなかでも、文章や画像の無断利用を指摘するものが986件、医療に関する指摘が91件にも上る。これだけ多くのクレームがあったにも関わらず、問題は経営陣には共有されず、守安氏が認識したのは昨年の夏頃だったという。 さらに、クレームに対してDeNAの法務部は、自社メディアはプラットフォームであることを意識したテンプレート回答の作成を助言していた。これに対し調査報告書は「法務部は当委員会のヒアリングに対して、キュレーション事業の実態に対する理解が正確でなかったと説明するが、当委員会は、そのような説明を受け入れかねる」(267ページ)と指摘する。 永久ベンチャーという免罪符 さらに「これまで法務部は(中略)他の事業部門に対するチェック部門を果たしてきたにも関わらず、何故キュレーション事業に対してはこうしたチェック機能を十分に果たせ
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