ワークフローとBPM(Business Process Management)とを個別に理解しようとすると、往々にしてベンダーが作り上げた虚構に入り込んでしまうことになる。自分たちの専門は「BPM」だと宣伝しているベンダーは、大規模で複雑なプロジェクトを実施している大企業に製品を売り込もうと考えていることが多く、一方、自社の製品を「ワークフロー」と呼んでいるベンダーは、中小規模の企業に製品を売り込もうとしていることが多い。ワークフローとBPMの違い ベンダーの主張に惑わされることなく、自社のニーズに従って選択する 2009/08/18 ワークフローとBPM(Business Process Management)とを個別に理解しようとすると、往々にしてベンダーが作り上げた虚構に入り込んでしまうことになる。自分たちの専門は「BPM」だと宣伝しているベンダーは、大規模で複雑なプロジェクト
ワークフローは、決して“高度な”技術ではない。いやむしろ、BPM(Business Process Management)からさまざまな付属品を取り外した「プロセス自動化の“ベースとなる”技術」だと言うことができる。だが、そういう基本となる技術であるだけに、「適切なプロセス」に「正しく適用」すれば、思った以上の効果を得られることも少なくない。関連トップページ: 業務改革/BPM プロセス自動化の扉をワークフローで開く ERPでもBPMでも実現できない軽量ツールとしての魅力 2008/08/18 ワークフローは、決して“高度な”技術ではない。いやむしろ、BPM(Business Process Management)からさまざまな付属品を取り外した「プロセス自動化の“ベースとなる”技術」だと言うことができる。だが、そういう基本となる技術であるだけに、「適切なプロセス」に「正しく適用」すれ
SOAは、IT基盤をどう変えるか 「サービス」を基準に、システムとビジネス・プロセスの再構築を 関連トップページ:システム開発 | 【特別企画】Technology Update SOAは、ユーザー企業のCIOや、ITベンダーの間で今最も話題に上げられている“旬”のキーワードである。しかしながら、その概念や仕組みについて明快に解説できる方は、まだ少ないに違いない。本稿では、いまひとつ実態のつかみにくいこのSOAについて、その登場の背景や機能/構造から、それがどのような効果を生むのかに至るまで、米国企業のCIOや専門家らの見解を基に、分かりやすく解説したい。 トッド・ダッツ text by Todd Datz 古くて新しいソフトウェア設計手法 年商75億ドルの保険/金融サービス会社、アクサファイナンシャルで上級副社長兼CTO(最高技術責任者)を務めるドン・バスカード氏は、サービス指向アーキテ
BPMへの取り組みは“プロセス起点”で BPMを通してより多くの価値を引き出すためになすべきこと 関連トップページ:業務改革/ビジネス・プロセス改革 企業が、BPM(Business Process Management)に取り組むのは、それによって、業務上のコストの削減とか業務の迅速化とかいったメリットが得られるのを期待してのことである。だが、単にBPMツールを導入するだけでそうしたメリットが得られるわけではない。大切なのは、まずは“プロセス”に着目し、そこからBPM導入の方向性を決めていくということなのである。そこで本稿では、BPMへの取り組みに際してなすべきことを、米国企業の事例や識者の意見を参考にしながら考えてみることにしたい。 ギャレン・グルーマン ● text by Galen Gruman 初めにプロセスありき いま多くの企業が、ワークフロー管理ツールや文書管理ツール、そして
仮想化技術の新たなる可能性 データセンター統合にとどまらない、仮想化技術の活用法を探る 関連トップページ:IT基盤 | サーバ・テクノロジー | 【特別企画】Technology Update ここ数年の間に、仮想化技術を使ってデータセンター統合に取り組む企業が、増えてきた。だが、先進的なCIOたちは今、データセンターの統合にとどまることなく、仮想化技術の新たな活用法を見いだしつつある。例えば、ITサービスをかつてないほどの機動性で提供したり、プロビジョニングをスピードアップさせたり、ディザスタ・リカバリ対策を強化させたりしているのだ。本稿では、そうした仮想化技術の新たな活用法を観察しながら、仮想化のメリットをあらためて考えてみたい。 トーマス・ウェイルガム ● text by Thomas Wailgum データセンター統合のさらに先へ クレディ・スイスのCIO、トム・サンゾーン氏は、い
Home News CIO Interview 5周年記念:CIOの肖像 Case File 国内事例 海外事例 Industry Review STRATEGY CIOの役割 経営革新 ITガバナンス 業務改革/ビジネス・プロセス改革 ROI/IT価値 ベンダー・マネジメント IT組織/ITスタッフ コンプライアンス プロジェクト・マネジメント Solutions & Technologies IT基盤 データ/ストレージ管理 システム統合 ITマネジメント クライアント管理 B2B CRM BI ERP SCM/設計製造 セキュリティ管理(CSO Online) システム開発 Webサービス オープンソース/Linux EIP/コラボレーション ナレッジ・マネジメント eコマース サーバ・テクノロジー アウトソーシング ネットワーク/ワイヤレス Event Research Col
「ITガバナンス」再入門 段階的アプローチと地道な行動で、信頼を勝ち取れ 関連トップページ:ITガバナンス ITガバナンスの重要性が指摘されるようになって久しいが、その概念があまりにも広いために、多くの日本企業がいわば「ゴールの見えない戦い」を強いられているというのが実情だ。そうした状況を打破し、目的を達成するために、CIOは今、何をなすべきなのであろうか。本稿では、「ITガバナンス」の本質をあらためて整理しながら、この難題を攻略するための手だてを探る。 内山悟志 アイ・ティ・アール代表取締役/米METAグループ アナリスト text by Satoshi Uchiyama CIOに求められる「実行力」と「統率力」 ITガバナンスは、言うまでもなくコーポレート・ガバナンス(企業統治)から派生した概念である。コーポレート・ガバナンスに関する議論においては、「だれが統治すべきか」、「だれの利益
アウトソーシングの適正価格を見定めよ ベンダーと対等に交渉するための最終兵器「ベンチマーク条項」 関連トップページ:ベンダー・マネジメント | アウトソーシング 読者諸氏の中にも、アウトソーシングにまつわる契約書に最初から最後までくまなく目を通したことがあるという方は、さすがに少ないのではないか。ましてや、その長文の契約書の中に埋もれている「ベンチマーク条項」について詳しくご存じの方となると、おそらく皆無に近いだろう。この条項は、ユーザー企業がベンチマーク機関を使って、アウトソーシング契約のサービス料金と市場価格とを評価し、その結果によっては、ベンダーと契約料金について再交渉する権利を認めるという強力な威力を秘めた条項である。しかしながら、ベンチマーク条項は現在、アウトソーシング・ベンダーの画策によって“絶滅の危機”に瀕しようとしている。本稿では、アウトソーシング契約の中に書かれたベンチマ
巨大なITプロジェクトを成功させるのがどれほど難しいことであるかは、CIOであれば十分にご承知のところだろう。それを身をもって体験したのが、米国メイン州である。同州は、新しく開発しようとしたメディケイド請求/支払いシステムの開発プロジェクトで、さまざまな巨大プロジェクトの“落とし穴”にはまってしまった。しかも、それに対して適切な措置を講じることができなかったために“惨憺たる結果”を招いてしまったのである。本稿では、失敗に次ぐ失敗で大混乱を引き起こしたメイン州のメディケイド請求/支払いシステムの開発プロジェクトを例にとって、プロジェクトを進めるうえでの注意点やリスクを明らかにしたい。 (CIO Magazine 2007年7月号に掲載) トラブル続きのシステム メイン州保健福祉省のIT担当ディレクター、クレイグ・ヒッチングス氏(左)と同州の現CIO、ディック・トンプソン氏(右)。両氏は、新し
Profile 丸山満彦(まるやま みつひこ)氏 1992年監査法人トーマツ入社。1998〜2000年に米デロイト&トウシュのデトロイト事務所に勤務。大手製造業グループほか米国企業のシステム監査に携わる。帰国後、リスク・マネジメント、コンプライアンス、社会的責任、情報セキュリティ、個人情報保護関連の監査およびコンサルティングを実施。内閣官房情報セキュリティセンター兼務。 金融商品取引法の内部統制報告制度への対応に取り組む企業の中からは、内部統制をどこまでやればいいのかという疑問の声がしばしば聞かれる。コンプライアンスは当然のことながら重要だが、行きすぎた対応は、コストと人員の無駄につながるからだ。そこで、監査法人トーマツのエンタープライズリスクサービス部パートナーで公認会計士の丸山満彦氏に、効率的な内部統制のあり方と、そこでのCIOの役割について聞いた。 CIO Magazine編集
Home News CIO Interview 5周年記念:CIOの肖像 Case File 国内事例 海外事例 Industry Review STRATEGY CIOの役割 経営革新 ITガバナンス 業務改革/ビジネス・プロセス改革 ROI/IT価値 ベンダー・マネジメント IT組織/ITスタッフ コンプライアンス プロジェクト・マネジメント Solutions & Technologies IT基盤 データ/ストレージ管理 システム統合 ITマネジメント クライアント管理 B2B CRM BI ERP SCM/設計製造 セキュリティ管理(CSO Online) システム開発 Webサービス オープンソース/Linux EIP/コラボレーション ナレッジ・マネジメント eコマース サーバ・テクノロジー アウトソーシング ネットワーク/ワイヤレス Event Research Col
情報システム子会社に何を求めるべきか 「グループ経営への貢献」に向けて、親会社と子会社の関係をあらためて見つめ直す 関連トップページ:ITガバナンス | IT組織/ITスタッフ グループ内の情報システム子会社をどのように位置づけるか──この問題は、以前からCIOの頭を悩ませ続けてきた。だが、多くのCIOが、いまだにそれに対する明確な答えを見いだせていないようだ。そんななか、定常的なITコストの削減、グループ全体を視野に入れた内部統制の整備といった新しい観点から、情報システム子会社の役割を本格的に見直そうという動きが一部で出始めている。本稿では、子会社運営にまつわる問題をあらためて整理しながら、そこでCIOが果たすべき役割について考察する。 内山悟志 ● アイ・ティ・アール 代表取締役/シニア・アナリスト text by Satoshi Uchiyama 情報システム子会社に何を求めるべき
今、CIOの間で、全体最適の視点から自社のIT基盤の設計図を描き、必要な技術やソリューションを提言できる「ITアーキテクト」を望む声が高まっている。では、そのITアーキテクトには、どういったスキルや知識が求められるのであろうか。本稿では、ITアーキテクトの育成に力を入れる協和発酵工業にその答えを見いだすべく、同社で情報システム部長を務めるとともに、ITアーキテクトとしても活躍する中山嘉之氏に話を聞いた。 CIO Magazine編集部 ● text by CIO Magazine 今、ITアーキテクトが求められる理由 近年、企業のシステムが複雑化するに伴い、その全体像を把握することは、システムを統括する立場にあるCIOにとっても、かなり難しくなった。例えば、部署ごとに散在しているデータのうち一元化できるものがどれほどあるか、運用管理方法やサービス・レベルにばらつきのあるものがどのくらいある
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