ラウテ族は、一つの場所に定住すること無く野生のサルを探し求め密林の中を移動しながら暮らしているヒマラヤの最後の狩猟民族。独自の言葉を使い外部との接触を極力避る閉鎖的な少数民族「ラウテ族」を追った貴重なドキュメント写真シリーズです。 自らをラウテの言葉で「森の王」を意味する「ban ko raja」と呼ぶラウテ族は、小さく閉鎖的な社会を築いている西ネパールの少数民族。 世界的に珍しく主食としているのはサルの肉。土地を持たず野生のサルを求め2ヶ月に一度移動をくり返し、男たちがサルを狩り女性たちが木の実などの植物を採取する生活を送っています。動物や植物を育てることは行わないため、たまに近くの村まで行きラウテ族の人々による手作り木製工芸品との交換で穀物や野菜を手に入れています。 現在、人の住む地域から遠くはなれたヒマラヤの密林の中で伝統的なノマドライフを続けているラウテ族は約150人程度のみと考え