茨城県常総市(旧飯沼村)出身の杉本恭子さん(72)=東京都狛江市=は3年前、「広河村異聞 戦前・戦中茨城県教育史」を発刊した。心中した警察官一家、国民学校長を辞職した祖父……。戦時中の価値観が崩れ、動揺する人々の様子を克明に記している。 常総市鴻野山の水生寺の一角。大小二つの地蔵が並んで立ち、目の前の県道を行き交う車を見下ろしている。由来を記す裏面には「殉ぜられた」との文言がある。戦時中、寺の向かいにあった駐在所に勤務し、敗戦直後に命を絶った久保田京巡査一家7人の霊を弔う「親子地蔵」だ。 杉本さん(旧姓篠崎)はそこから歩いて5分もかからない家で生まれ育った。 実家を出て都内に住んでいた1970年、23歳の時、祖父の憲三さんが75歳で世を去った。「これでおじちゃんの一生は終わったのか」。臨終を見届けた祖母とよさんが、うつろな表情でつぶやいた。その一言が耳から離れなかった。 憲三さんは杉本さん
(CNN) 太平洋東部で死んだ子どもを追悼しているとみられる母シャチが、子どもの死後2週間以上が経過した今も死骸に寄り添って泳ぎ続けていることが分かった。当局が明らかにした。 米海洋大気局(NOAA)で西海岸地域を担当するマイケル・ミルスタイン氏は「見ていると胸が張り裂けそうだ」と語る。こうした「追悼」ともみえる行動は以前にも観察されているが、今回のような長期にわたるケースは異例だという。 母シャチと子どもの死骸が最後に確認されたのは9日午後。子どもの生後17日が経過していた。子どもは生まれて数時間で死んだ。 母シャチはカナダや米北西部沿岸の海域で、海底に沈んでいこうとする死骸を繰り返し水面に押し上げている。 シャチは高度に社会的な動物であり、母シャチの属する群れはカナダ・バンクーバーに近い海域で10日午後に目撃された。 同じ群れにいる別のメスのシャチも弱った様子で、感染症対策で抗生物質が
科学文明の進歩や経済的な繁栄を謳歌する一方で、「いじめ」「うつ病」「ひきこもり」等々のさまざまな心の問題が次々と噴出していた戦後日本。そんな中、人々の悩みに寄りそい、個人の物語に耳を澄まし続けた「こころの医師」がいました。河合隼雄(1928-2007)。日本を代表する臨床心理学者です。河合は、私たちが見過ごしてきた「心の問題」「人間の本質」を、単なる学術的な方法を超えて、瑞々しい言葉で縦横に論じてきました。彼の代表作「ユング心理学入門」「昔話と日本人の心」「神話と日本人の心」「ユング心理学と仏教」を読み解き、「心の本質とは何か?」「日本人の心のありようとは?」「人が再生していくには何が必要か?」といった問題をあらためて見つめなおします。 当初、河合は高校教師のかたわら大学院で心理学の勉強を続けていました。自分が本当に学びたい臨床心理学を学ぶためには海外に行かなければならないと考えて留学した
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