読んでいない本について堂々と語る方法 作者:ピエール・バイヤール筑摩書房Amazon 少し前に話題になった本だけれども、ピエール・バイヤールの「読んでいない本について堂々と語る方法」を少しずつ読み進めている。 その本の中で「屈辱」というゲームが紹介されている。 このゲーム、デイヴィッド・ロッジの「交換教授」という小説に出てくるものだそうで、孫引きになるが「交換教授」から該当箇所を引用すると 彼は一同に大学院時代に発明したゲームを教えた。自分がまだ読んでいない有名な本を各人で挙げ、すでにそれを読んだほかの者一人につき一点獲得、というゲームであった。南軍兵士とキャロルの二人が、それぞれ『荒野の狼』と『O嬢の物語』で六点満点のうち五点を取って勝った。どちらの場合もフィリップがいたために満点とはならなかったのである。彼自身が挙げた『オリヴァー・ツウィスト』――たいていはこれで勝つのだが――は全然駄