7日の青森県議会一般質問で、自民党の小桧山吉紀県議が、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に突き進む安倍政権と慎重な地元有権者との板挟みになっている苦しい胸の内を明かした。 県議会自民党会派は民主党政権時に4回、TPPに反対する意見書案を県議会に提出。小桧山氏も先の衆院選の応援演説でTPP反対を訴えた。 ところが、衆院選で「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、交渉参加に反対」と公約に掲げた自民党は安倍政権になって交渉参加にかじを切りつつある。日米首脳会談で、全ての品目の関税撤廃が前提でないとの方針を確認したためだが、成否は今後の交渉に委ねられている。 小桧山氏は「農家と拳を振りあげられればどれほど楽か。次の改選期で再びここに戻ってこられるか大変心配です」とこぼした。