トラブル続きの福島第一原発2号機燃料デブリの試験的取り出し(既報)について、東京電力は10月31日の会見で、その後の進捗を説明した。 「10月24日にカメラ交換作業が完了。28日に試験的取り出し作業を再開、30日に燃料デブリを把持。今後は、把持した燃料デブリをエンクロージャー内へ引き戻し、燃料デブリの線量を測定する予定です」と。 記者には、デブリを掴んだ記録が動画でUSBで提供された。 原子炉内部に挿入されるテレスコ装置に取り付けられた4台のカメラによる動画(東京電力ホールディングス株式会社)より(二つの黄色の円を筆者加筆)。小円中央に5mmのグリッパに挟まれたデブリが映っている。大円中央に映る異質なモノの下から取り出された。カメラ故障を起こす前に、どれを取り出すか目星をつけるためにデブリを掴んだことが分かっており、その際に目印を置いたのかと10月31日会見で尋ねた。東電は否定したが、どう