中部電力は電熱を使ったエビセンベイの量産機械「連続式えびせんべい味付け乾燥機」を開発し、21日に発売したと発表した。ガスなどを使う従来方式より「割れや乾燥時間を少なくできる」とアピールしており、伝統産業にもオール電化の攻勢をかける。 新しい機械では、焼き終えたエビセンをコンベヤー上に乗せると、スポンジローラーが自動でタレを付け、乾燥室に運ぶ。ガスや灯油を使った燃焼熱風式では50分程度かかる乾燥時間を赤外線と熱風を併用して2分に短縮。乾燥室内でコンベヤーの段差を使ってエビセンをひっくり返す工程も不要になったことで「エビセンの割れの発生率を従来機種の30%から5%に減らせた」としている。 1時間で直径7センチの大判エビセンを3500枚生産可能。価格は1050万円。同日から吉川機械製作所(愛知県大府市)を通じて販売する。中電は「IH式えびせん焼き機」を開発済みで、これと組み合わせるとオール電