<せんぱばんぱ> 日本の水源林が狙われているという。狙っている相手をなかなか確定しにくいようだが、研究者はひしひしと脅威を感じているらしい。 東京財団がまとめた「日本の水源林の危機」という報告によれば、日本一の降雨地帯、三重県の大台ケ原の近辺の水源林に中国企業が触手を伸ばした。森林を伐採して中国に輸出しようという計画だったが、自治体が慎重だったので見送られた。長野県の天竜村でも似たような事例があった、という。 日本林業が苦戦しているのに山奥の森林を買ってもうかるのか。不思議に思うが、もうける方法がある。伐採後に植林をしなければ立派に利益が出る。もちろん森林法違反である。 中国企業の事業意図は不明だが、伐採しっ放しのつもりだったのではないか、という疑いが残る。伐採しっ放しで荒廃した山が各地に出現している。 日本の森を買収しようとする動機として、近年注目されているのが「水」である。 中部地方や