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ブックマーク / sanpoo.jp (14)

  • 荻窪を去ることになったので、もう一度愛しておきたい|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    荻窪を去ることになった。 2年半ほど前、中央線沿いに住みたいという一心で、間取りなんか度外視した物件選びを無理やり敢行した結果、荻窪・天沼2丁目のワンルームアパートが見つかり、俺のような昆虫でも審査を通してくれるとあって、晴れて念願の杉並区民となった。 最初の半年くらいは、最寄りの駅にルミネがあるという嬉しさ、歩いて阿佐ヶ谷にも高円寺にも行けるという嬉しさ、何より杉並区民を名乗れる嬉しさで、部屋のことなど気にならなかった。中央線沿いの街で”東京をする”、その事で精いっぱいだったのだ。 しかし、東京を始めてから1年近くの月日が経ったあたりから、徐々に部屋への不満が募っていった。狭すぎる。でもそれは俺が整理整頓ができないことが主な原因だ。5畳のワンルームだって、工夫次第で快適な暮らしを送れる。 ただ、ユニットバスの狭さだけはどうにもならなかった。風呂とトイレが近すぎる。冗談ではなく、2センチほ

    荻窪を去ることになったので、もう一度愛しておきたい|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • じっくり渋谷さんぽ 第1回【2020年12月5日〜8日】|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    渋谷を歩く、その前に 2020年12月5日 ひさびさに渋谷を歩こうと思った。 ”渋谷” その響きに私たちはなにを思うだろうか。 いま、手元にあるタブレットでおもむろに”渋谷”と調べてみると、Wikipediaには次のような説明が出てきた。 渋谷(しぶや、英: Shibuya)は、東京都渋谷区の地名。 町名としての渋谷、渋谷一丁目から四丁目まである。JR渋谷駅を含む渋谷駅東側の地域。渋谷駅を中心とする地域の総称。 前述1の他に、「道玄坂」「宇田川町」「神南」「桜丘町」などが含まれる。東京を代表する繁華街の一つであり、最先端の流行やファッション音楽、若者文化の街となっている。 近年では、渋谷駅から北西にやや離れているものの、個性的な店舗が住宅・企業オフィスの間に点在するエリアが「奥渋谷」(おくしぶや、オクシブ)と呼ばれることもある。町名としては松濤、富ヶ谷、神山町などである。 東京特別区の一

    じっくり渋谷さんぽ 第1回【2020年12月5日〜8日】|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • 代々木から渋谷まで歩く、私の最も好きな散歩を紹介したい|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    代々木駅って、行くことありますか? ここに職場や家があるとかじゃない限り、遊びに行くことってまあ無いですよね。ネームバリューの割に、駅周りもこぢんまりとしていて、やはり僕としては新宿の延長線上にあるビジネス街、という印象が強いです。 そんな代々木駅に、僕は何度も足を運んでいるのです。そのわけはひとつ、素晴らしい散歩ルートがあるからです。 そのルートとは、代々木駅から渋谷駅までただ歩くというもの。直線距離だと3キロも無いんですけど、地図を見ずに散歩していると毎回別の道に迷い込んでしまって、色々な景色が見られるんですね。それで結局1時間半くらいかかってしまうという。それが楽しいのです。 今回は、僕がいつもやっている散歩をご紹介して、都会を散歩する楽しさというのを是非ご紹介したい。もっと言えば、皆さんにも是非実施していただきたいと考えています。当に楽しいですから。それではいきましょう。 この散

    代々木から渋谷まで歩く、私の最も好きな散歩を紹介したい|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • 自由律俳句と鴫野のあたり|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    パスカです。 今回は大阪の鴫野(しぎの)周辺を巡ってみました。 鴫野は大阪の下町らしさが残るエリアなのですが、最近はJRおおさか東線が新しく通ったり、高架下に商業施設ができる予定があったりと、再開発がイケイケドンドンな町でもあります。 あまり思い入れは無いのですが、このままでは下町らしさが失われるのでは、という淡い危機感を覚えたのでうろちょろしてみた次第です。 今回も路上観察ののち、道中で詠んだ自由律俳句(五七五のリズムや季語にとらわれない俳句)を最後に発表します。 《路上観察》 まず、鴫野駅前の歩行者用信号機が左右で違う。 (左は人の周りが青くて、右は人が青い) 味のある字。お問ひ合せ。 阿部定街路樹。 しばらく放置しますと書いてありました。 ボスには庇があって、サンガリアには無い。 古びた信号の説明。 近くに団地と学校があるからでしょうか。 そしてその団地へ。 見たことのない遊具を発見

    自由律俳句と鴫野のあたり|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • 東中野 ~人気駅の隣駅さんぽ~|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    なじみのある人気駅の隣駅、というものになんとなく惹かれます。 実際に行ってみると、隣とは全く別の文化があって楽しい。 改めまして、こんにちは、生年月日です。 先日総武線に乗っていたところ、東中野駅の駅名標が目に入ってきました。 凄く見覚えのある字面なのに、降りたことがない。 それで気になって、今日来ちゃったわけです。 東中野はJR中央・総武線と都営大江戸線の駅で、JRでは中野の東隣に位置している、"人気駅の隣駅"です。 人気駅・中野の経歴は華やかです。 明治22年に新宿-立川間に開通した中央線(当時は甲武鉄道)の駅はたった5つで、中野はそれの初期メンです。 また、サブカルの聖地「中野ブロードウェイ」をはじめ、代表するものをいくつか思いつきます。 一方で、中央線カルチャーとして語られることがあまりないように思う東中野。 大抵の雑誌やでは、中央線文化圏とは中野から西を指すためです。 東中野の

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  • 狭い道が好きだ|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    初めまして。ライターの城戸です。 杉並区に住んでいます。 なんだかここ最近、狭い道が好きで、いまいち理由がわからない。2年前まで住んでいた埼玉県西川口では、狭い道を見つけることすら少なかった気がするから、杉並区には単純に狭い道が多くて気を惹かれてしまうのかもしれない。もしくは、ずっと家に引きこもっていたくはないけれど、かといって外では狭いところにいたい、という隠しきれない根暗な考え方が影響している可能性もある。 梅雨を感じさせる天気が続く中、珍しく太陽が覗いていたので、午前中の用事のあと、阿佐ヶ谷から自宅のある荻窪まで狭い道を探しながら歩いてみることにした。 阿佐ヶ谷のツタヤが好きなので、阿佐ヶ谷と自宅を往復することはよくあるのだけど、今日はいつものルートとは少し外れた、選んだことのない遠回りのルートを歩いてみたいと思う。 それにしても阿佐ヶ谷駅は、北口と南口がたいへん分かりやすくてよい。

    狭い道が好きだ|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • スマホあるから絶対大丈夫だし、深夜に道に迷いたい|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    大人になってから、できるようになった事も、逆にできなくなってしまった事も増えた。 17時を過ぎても外に出歩けるようになったし、そのまま朝まで帰らなくたって誰にも怒られない。好きなときにお菓子をべられる。酒と煙草をやれる。好きなテレビを見られるし、わざわざ草むらで拾わなくたってエロを手に入れられる。ピーマンをべなくても怒られないどころか、ピーマンがべたいと思うようになった。 そしてできなくなってしまった事。あんなに格好いいと思っていたデュエルディスクがもう装着できなくなってしまったという事も大きいのだけど、一番に残念なのは迷子になれなくなった事だ。 俺は文明に生きる常識人だ。日国内で、まず迷子になることはない。山や森に入っていった場合は別だけど、子供の頃みたいにただ大きい道路を目指して泣きそうになりながら住宅街を歩く、なんて経験をすることは今後一切ないと言えるだろう。だってスマホが

    スマホあるから絶対大丈夫だし、深夜に道に迷いたい|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • バス停の椅子は下町からセレブ街にかけてどう変わるのか?|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    どうも一流です。 最近バス停に置いてある椅子が気になって仕方ありません。 こういう椅子です。 バス停の椅子って実は個性豊かであることに気がつきました。 バス会社が用意している椅子にも様々な種類があることに加え、明らかに誰かが勝手に置いた私物のようなケースも多く見られます。 どんな椅子がバス停に置かれているか。 もしかしてここには「地域性」を見出すことができるのではないでしょうか。 そこで今回 「下町からセレブ街までバス停を巡ってみたら椅子はどう変化するのか!?」 という検証を行いたいと思います。 我ながら地味な、しかし意義のある企画だと信じています。 出発点の下町として選んだのは大田区は蒲田です。 蒲田は私の生まれ故郷でして土地勘があります。 バス路線もそれなりに通っており適任な街ではないでしょうか。 そして目的地として設定するセレブ街は六木とさせていただきました。 これまた私が以前通っ

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  • 知らない町へ忘れ物を取りにいった|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    この散歩は、外出自粛等の要請以前に行ったものです。 神奈川県戸部警察署から一枚の封筒が届いたのは、1月のよく晴れた朝のことだった。中には「遺失物確認通知書」なるものが入っていた。 「あなたが落としたと思われる物件(カバン)が取得され、現在、当警察署において保管しています」と書類には記載されている。「つきましては確認に来てください」。 「カバン?」と僕は思った。そういえエコバッグがひとつ見当たらない。最後にそのバッグを使用したのは……。たしか、一週間くらいまえに取材で使った記憶がある。どうやら電車に忘れてきてしまったようだ。 僕は地図アプリを立ちあげ、最寄り駅から戸部警察署へのアクセスを調べた。所要時間は60分程度。電車を2回も乗り継ぐ必要がある。けっこうな遠出だ。 たいしたものは入っていないが、ほうっておくわけにはいかない。こうして僕は知らない町へ忘れ物を取りに行ったのである。 もっとも早

    知らない町へ忘れ物を取りにいった|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • 国道16号線全部歩いてみた - エピソード4「ツルツル、FUSSAフッサ、ツルツル」|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    「フッサ」 いい響きだ。まずこの「ッ」がいい。「フ」ときて「ッ」だ。吹き飛びそうじゃないか。それから締めに「サ」である。なんだか、こう、サッとどこかに飛んでいきそうな感じだ。全体を通してこの軽さと疾走感が良い。 「フッサ」 なぜ2回くりかえしたのか、自分でもよくわからないが、とにかく私はこの名前が気に入ったのである。フッサフッサ。2回繰り返すのも気持ちがいい。なんだってフッサフッサなのだ。これがどうだ、2回繰り返すのがなんだか虚しくなる言葉だってあるだろう。 「ツルツル」 どうだ。これは、もう、言葉の上でも嫌な言葉である。できることならば発音さえしたくない。なんだか禿げそうな言葉だ。 おもむろに画像を出したのは話を戻そうと思ったからである。いや、戻すといったって、題は始まってすらいないので、それはどうなんだ。そもそも私はこんな話をしようと思っているのではなかった。「フッサ」は「福生」のこ

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  • 東京チェーン散歩~ドン.キホーテ浅草店を歩く|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    チェーン。 この響きにみなさんはどんな風景を思い浮かべるだろうか。 いつでも、どこでも、同じものが同じように買える店。それがチェーンである。チェーンは「同じ」であることが重要なのだ。 いつでも、どこでも、同じものが同じように買えなかったらそれはチェーンとはいわない。むしろ、それはローカルなお店、とでもいうべきだろう。 でも、広く「チェーン」と呼ばれているものを見つめてみると、そこには全然チェーンらしくない、つまり、「全然同じじゃない」店舗が実はたくさんあることに気が付かされる。この「東京チェーン散歩」では、そんな「同じじゃない」チェーン店をめぐりながら、普段は何気なく見過ごしてしまっているであろうその店舗を、その街の特徴や、場所の歴史と絡めながら歩いてみようという散歩である。 だから、最初に断っておかなければならないのは、この散歩では、いわゆる一般的によく知られているような場所や観光地を紹

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  • 国道16号線全部歩いてみた - エピソード1 「相模原」|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    前回のまとめ ぼくたちは東京近郊部をぐるりと一周する東京環状線、別名国道16号線251キロメートルをすべて歩く、という壮大な計画のもと、さっそく小田急相模原に降り立った。 しかし、小田急相模原から国道16号線へは、はるか10キロを超える道のりがはだかっていた。相模原と小田急相模原はあまりにも遠かったのである。国道16号線を歩くはずが、県道51号線へ。その長い道のりを歩きながら国道16号線への期待は日増しに高まっていく。 そしてとうとう、国道16号線にぼくたちは降り立ったのであった。 国道16号線全部歩いてみた-エピソード1「相模原 あるいは国道16号線は“なに”を隠すのか」 というわけでぼくはやっとの思いで、国道16号線にたどり着いた。駅名で言えばJR小田急相模大野駅の近くである。県道51号線と国道16号線の交点から16号線の方へ歩きはじめる。さっそく目に入ってきたのはいかにも「ザ・ロード

    国道16号線全部歩いてみた - エピソード1 「相模原」|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • 国道16号線全部歩いてみた - エピソード0|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    国道16号線、通称東京環状道路はその愛称のとおり、関東近郊圏をぐるっと囲むようにして伸びている環状道路である。全長251キロメートル、関東に存在する多くの都道府県をまたいで巨大な円環を形成している。 そんな国道16号線をぜんぶ歩いてみる―― このとてつもない、あるいは馬鹿げた散歩を思いついたのは、一般にいわれる「国道16号線」のイメージにぼくが疑問をもっているからだ。 「国道16号線」のイメージ――それはこの道路沿いにある、相模原、所沢、狭山、木更津…といった「郊外」都市の代表選手によって決定づけられている。つまり、「なにもない」「ロードサイド」「郊外」という3柱。この3つのキーワードによって語られるのが、国道16号線である。 しかし、よく考えてみてほしい。「なにもない」ってほんとうにそうなのか。いや、これがどこかの遠い国の砂漠や荒涼とした大地だったら分かる。そこには大地しかない。しかし

    国道16号線全部歩いてみた - エピソード0|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
  • 国道16号線全部歩いてみた - エピソード2 「片倉・橋本峠越え」|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    前回のまとめ 国道16号線計251キロメートルを全て歩く。 そんな無謀な企画をぼくはスタートさせた。「郊外」「ロードサイド」「何もない」と語られることが多い16号線は、ほんとうにそうなのか。全部歩いてその真相に迫る。 前回は相模大野から相模原まで、ザ・ロードサイドの風景を堪能しながら、しかしそこにあるちょっと変わったもの――突然の森や慰霊碑――を見た。どうやら16号線は何もないわけでは決してない――この風景を通してなんとなくの、淡い実感を得たのである。 前回は書かなかったが、そんなこんなで最終的に相模原までついたぼくは、実はその勢いのまま、相模原から16号線をさらに進んだ橋まで歩いて散歩を終えたのだった。 バックナンバーはこちら 国道16号線全部歩いてみた-エピソード2「片倉・橋峠越え」 というわけで、橋である。 が 乗る電車を間違えた(上の写真は前回の散歩の終わりに撮ったもの) ど

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