1995年に小社が「岩波講座 現代社会学」(全26巻・別巻1)を刊行してから20年以上が経ちました。その後、社会も、社会学も、その姿を大きく変えました。しかしこの間、日本語圏の社会学の発展や変容を呈示するような講座シリーズはほぼ存在しませんでした。 前回の岩波講座は、研究者だけでなく多彩な執筆陣による多くの巻で構成され、スタイルも、オーソドックスな学術論文から、より柔軟なエッセイ的考察まで、幅広いものになっていました。領域横断的でバラエティに富んだテーマ編成により、当時ますます影響力を強めていた社会学という学問の魅力を伝えることができたと自負しています。 それから四半世紀を経て刊行するこのたびの新しい講座では、幅の広さを確保しながらも直球勝負を意識し、執筆陣も、主に専門の社会学者の方に集まっていただきました。各領域の到達点を示す、現役の中堅世代から若手の書き手が中心となっています。社会科学
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