中小企業の三割超が「人手不足」を経営上の問題として挙げていることが商工中金の調査で分かった。二〇一三年の前回調査から二倍以上に増えており、地方で顕著だった。商工中金は「今後の経済成長の足かせとなる恐れがあり、働く人の幅を広げるなどの政策が必要だ」と指摘している。 経営面で問題だと感じている項目を複数回答で聞いたところ、35・7%が「人手不足」を挙げ、前回(16・1%)からの増加率が最も大きかった。地域別にみると東北の42・9%が最高で、九州・沖縄の42・1%、四国の41・1%が続いた。地方中心に人材確保が難しくなっている現状が浮き彫りになった。