新種のオポッサムMonondelphis saciのメス。(PHOTOGRAPH BY ADRIANO MACIEL) ブラジルの博物館で、偶然、新種のオポッサムが発見された。 2008年、生物学者のシルビア・ペイバン氏は、ブラジル北部のベレンにあるパラエンセ・エミリオ・ゴエルジ博物館で、赤茶色のふさふさした毛をもつ有袋類の標本を発見した。まだ学術的に分類されておらず、学名が付いていなかった。(参考記事:「超絶かわいいナキウサギを撮影、20年ぶりの発見」) この有袋類は、大きさがネズミほどで頭部が赤みがかった色をしていたことから、学名はMonodelphis saciと名付けられた。 魔法の赤帽子をかぶった小人 「サシー(saci)」は、ブラジルの民間伝承にしばしば登場するいたずら者の小人だ。魔法の赤い帽子をかぶることで、自由自在に姿を消したり再び現れたりすることができる。新種のオポッサム