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ブックマーク / readingmonkey.blog.fc2.com (12)

  • The Ideal Librarian - 自分のいる図書館のすべての書物を読むことができた最後の司書

    史上最高の司書は誰か? この問いは「歴史上実在した」という意味を含んでいる。 自分の図書館にあるをすべて読んでいる司書は、今ではフィクションの中にしか存在しない※。 ※ フィクションには、『鋼の錬金術師』のシェスカ、『神のみぞ知るセカイ』の汐宮栞、『少女海賊ユーリ』のボルド、『武蔵伝II ブレイドマスター』のリコッタ、『冬のロンド』のダイアナ・ルミアウラ、京都大学附属図書館マスコットキャラクターのクラちゃん、インちゃん……と、このリストはいくらでも続けることができるだろう。 図書館はもはや個人の手に負えないものになってしまった。 あるいはこうも言える。 人類はすでに/とうの昔に、個人が読むことができる以上の書物を生み出すようになってしまった。 しかし書物の数が爆発的に増えたのは、人類の歴史の中で見れば、それほど古いことではない。 現在、世界最大の蔵書を誇るアメリカ合衆国の議会図書館も、1

    The Ideal Librarian - 自分のいる図書館のすべての書物を読むことができた最後の司書
    imo758
    imo758 2013/01/05
  • 小学校から算数を追放すると1/4の授業時間で成績を上がった話 読書猿Classic: between / beyond readers

    素晴らしい時代とは言い難かった1930年代、アメリカのある小学校で試みられた算数教育の実践はいくつかの点で興味深い。 特別な教授法など用いた訳ではない点、未だに人気を誇る早期教育とは正反対のことを試みた点、そして授業時間を大幅に短縮することで(逆に)効果を上げた点が注目される。 ニューハンプシャー州マンチェスターの小学校校長L.P.ベネゼットが行った改革は、算数を学び始める時期を大胆に遅らせることだった。 1929年にはすでに、小学校の最初の2年間から算数の授業を全廃していたベネゼットは、多くの批判を受けていたが、しかし反発に屈せず自分の改革を推し進めた。 ベネゼットの基的な考えは、6歳から教えはじめて8年間かかる算数の授業も、12歳から始めれば2年で終わる、というものだった。 そう考える一番の理由は、幼少期には難しい抽象的なものの見方・考え方も、十分に成長した後なら、ずっと容易に理解す

    小学校から算数を追放すると1/4の授業時間で成績を上がった話 読書猿Classic: between / beyond readers
    imo758
    imo758 2012/11/05
    このL.P.ベネゼットは俺にとっては天敵だな。幼少の頃から算数・数学にしか興味なかったんだが、こういう俺には死ねとでも言うのか?
  • 読めないとはこういうこと→勉強できない子をあぶりだす5つの質問

    例によって体調不良なので短いものを。 読む力が大切だとか、国語力はすべての学力の根だと、誰もが口にする。 間違っているとは思わないけれど、〈読む力〉や〈国語力〉が具体的にどういうものなのか、ちゃんと話している人たちの間で共有されているのかというと、あまり確信がない。 〈読む力〉がどういうものか説明しようとすると、どんどんと細かい話や、それ自体説明しなきゃならない難しげな概念などたくさん登場してきて、長くなるばかりか分かりやすくも無い。 できるだけシンプルで身にしみそうなのを紹介する。 下の5つの質問は、もともと小学生対象に使われていたものだが、自分や、周囲の大人や子どもにも試してみることができる。 (1)まさおくんは、キャラメルとあめとでは、キャラメルがすきです。キャラメルとチョコレートでは、チョコレートのほうがすきです。まさおくんの一ばんすききなのは、どれですか。 (2)りんごとなしで

    読めないとはこういうこと→勉強できない子をあぶりだす5つの質問
    imo758
    imo758 2012/06/28
    空気を意図的に壊そうとかかればいちゃもんつけれそうな問題がちらほら…
  • これは勉強のやり方が分からなくて困っている人のために書いた文章です(増補しました)

    これは勉強のやり方が分からなくて困っている人のために書いた文章です。 勉強にはいろいろなやり方があるけれど、いろんなことをいっぺんに書いてしまうと読むのがたいへんなので、かんたんなものだけを選んで書きました。 ひとつのやり方が分かれば、他のやり方をさがしたり工夫したりできるようになると思います。 時間がない人のためのまとめ 覚えよう 覚えることで注意力を理解することに回せる 覚えなおそう 忘れることに打ち勝つには記憶の定期メンテナンス 声を出して読もう これだけで効率10%アップ 書き写そう 書き写しのスピードは実力のバロメータ 思い出そう 思い出す価値がある情報だと脳に教える 理解することを理解しよう 知ってることの結びつきを図に描く くり返そう 飽きるのは人間の仕様だから、違う刺激を使う 解き直そう 自分がたった今解いたばかりの問題は最高の教材 勉強日誌をつけよう 記録をとり、読み返す

    これは勉強のやり方が分からなくて困っている人のために書いた文章です(増補しました)
    imo758
    imo758 2012/06/15
    どの方法も、結局覚えてないという実経験があるからなあ。興味の沸かない対象というのは何をやってもダメだった。
  • すべての書籍は「中古品」である/図書館で本より雑誌を見るべき5つの理由

    初心者向け図書館講座を続けよう。 図書館にあるのは書籍だけだと思うのは狭い考えだ。 とはいうものの、そう思うのは図書館図書館を紹介してきた者にも責任がある。 今回取り上げる図書館資源は、雑誌である。 雑誌は、ともすれば、書籍よりも格下の存在と見なされてきた。 しかし知識の担い手や情報流通の観点から見れば、ほとんどすべての書籍は「セコハン(secondhand)」であり、ほとんど「二次著作物」と言っては過言であるが、言い足りないよりは言い過ぎた方がいい。 の最初や最後の方に「初出」がどうとかと書いてあるのを見たことがあるだろう。 今のような出版のしくみができた以降の書籍は、自主出版でもない限り、雑誌(学術誌などを含む)などに載ったものを元にして作られていることが多い。 書き下ろしのは、思うよりずっと少ない。 一応は「書き下ろし」の形をとっていても、内容はその著者がどこかで書いたり、話し

    すべての書籍は「中古品」である/図書館で本より雑誌を見るべき5つの理由
    imo758
    imo758 2011/01/14
    そりゃ最初から雑誌向きの情報を読みたい場合だけなんじゃ…
  • あなたの知識は5年後には陳腐化する/理科離れと科学知識の更新コスト

    科学技術者の現在は、すでに決してばら色ではない。 老練の技術者が、新たな技術の登場によって退場する羽目になり、慣れぬ営業などに異動配属されることは、見慣れた光景となった。 自分の親がそうした憂き目にあったところを見た子供たちは、さて科学技術を学んでそれを職業にしようと思うだろうか。 現在の「最新の科学技術」を身につけても早晩陳腐化することを知りながら、現在の科学技術を学ぶことに時間と労力を費やそうと思うだろうか。 「A:科学が進むとB:科学(理科)離れが進む」 なぜなら、 A:科学が進む(A1:科学研究の体制が大きくなる→A2:科学進歩の速度があがる) →C:科学知識の更新コストが上がる(C1:科学知識の陳腐化の速度もあがる→C2:科学知識から同じだけの利益を上げるためには、ますます多くのコストを新しい科学知識の取得・更新にかけなくてはならない) →B1:科学知識を取得が多くの人にとってペ

    あなたの知識は5年後には陳腐化する/理科離れと科学知識の更新コスト
    imo758
    imo758 2010/07/12
    科学学習コストの形状に関わらず、全員が勝利者となれるわけではないため、脱落者は生まれるという構図……?
  • 「動機づけ」はどんな「勉強法」に勝る:学習におけるメタ認知ストラテジー

    Where there is a will, there is a way.(意志あるところに方法あり)とことわざにもあるように、「動機づけ」(とそのマネジメント)は、勉強法をあれこれ工夫するよりずっと効果がある。 例えば、きちんと目標設定がある場合と、漫然と学習する場合とは、効果は大きく違う。資格試験などのはっきりとした目標がある学習をした人なら、体験済みの事柄だろう。 具体的には、勉強の仕方という認知ストラテジーに対して、目標設定や達成度のセルフ・モニタリングといったメタ認知ストラテジーが効果が高い。無論、組み合わせれば最強なのだが、一般的に言って人々の意識は勉強法の方へ向くことが多くて、メタ認知ストラテジーに力や時間が割かれることは少ない。 もうひとつ、重要なものに社会・情意的ストラテジーがある。 以前、自作テストをするよりも、それをお互い隣の席の者と交換してやった方が、より効果が高

    「動機づけ」はどんな「勉強法」に勝る:学習におけるメタ認知ストラテジー
    imo758
    imo758 2010/05/13
    児童の中に既に勉強する動機が存在しているのに、自らの動機づけという作品を強引に突き刺して壊しまくっている、親や教師があまりにも多い件について。
  • イタリアに実際に「在る」非実在住所「モデスタ・ヴァレンティ通り」 読書猿Classic: between / beyond readers

    近代国家では、住所を持たない人々に対して、政府は何もしない。 住所を持たない人々は、保健医療サービス、社会サービス、各種証明書の発行、職業紹介所への登録、政府からのさまざまな給付金といったものを、すべて受けることができない。 では常在処を失い、「住所」を無くした人には、当に何もできないのか? イタリアのローマ市はある提案を受けて、2002年2月27日、この問題に次のような、ひとつの答えを示した。 「2002年2月27日、ローマ市は、ある通りにModesta Valentiという新しい名前をつけた。居所がないことは社会的排除の原因の一つとなるため、その通りの仮想番地を「協定上の住所」として町のホームレスのために使おうというのである。 ホームレスは「協定上の住所」をもつことで、保健医療サービス、社会サービス、各種証明書の発行、職業紹介所への登録、市役所からの給付などを受けることができるように

    イタリアに実際に「在る」非実在住所「モデスタ・ヴァレンティ通り」 読書猿Classic: between / beyond readers
    imo758
    imo758 2010/04/09
  • 問:史上最も有名で、最も戦闘的だった統計学者は誰か? 答え:ナイチンゲール

    意志決定する人たちが数字に弱い。 基的に、四則計算しか/もできない。 かけ算割り算(それと按分ってやつ)に大小比較が、今でも最高の意志決定手段だったりする。 どれだけたくさんデータを集めても、平均値しか求めない(し知らない)。 かつて広大な領土を持つロシアでは、統計は非常に重要視された。 ほとんどのケースで「この目で見る」ことがかなわぬ状況で、統計の活用は(マイクロソフトのビル・ゲイツがそうだったように/例えば電気料金の詳細データから、照明がついている=それぞれの事務室が使用されているのべ時間を割り出し、各セクションの仕事の進捗具合や、人材の過不足を知った)、しゃぶりつくすまで徹底的に活用された。 でなければ、統治は不可能だった。 そのロシアとサルデーニャが組み、フランス、オスマン帝国およびイギリスを中心とした同盟軍と戦った。 戦闘地域はドナウ川周辺、クリミア半島、さらにはカムチャツカ半

    問:史上最も有名で、最も戦闘的だった統計学者は誰か? 答え:ナイチンゲール
    imo758
    imo758 2010/04/06
    統計は詐欺も容易に作り出せるから注意しなくてはならないが、正しく使うならこれほど強力な武器も珍しい。
  • ヒトは栽培植物の遺伝子複製のための「奴隷」である

    生物の代謝産物は大きく「一次代謝物(primary metabolite)」と「二次代謝物(secondary metabolite)」に分けることができる。 一次代謝物とは、生体を維持するのに必須の物質群であり、生物に共通に存在するものである。 例えば、DNA、RNA、蛋白質、炭水化物、脂質など高分子化合物およびその構成単位である核酸、アミノ酸、単糖類、脂肪酸はほとんどの生物にとって欠くことのできないものである。 その他、高等植物に含まれる繊維質であるリグニン、セルロースも機械的組織の基的要素であるので、一次代謝物とされる。 一次代謝物は多く の生物にとって共通の化学成分であるから、ヒトを含む動物は、植物をべて、その中に含まれる一次代謝物を栄養素として摂取している。 これに対して、一次代謝系から派生してできたもので、生物にとって必ずしも必須とは目されないものが二次代謝物と称されるもの

    ヒトは栽培植物の遺伝子複製のための「奴隷」である
    imo758
    imo758 2009/12/27
  • 神様がどこの大学の教授にもなれない10の理由

    Top Ten Reasons Why God Never Got Tenure at Any University 1. He only had one major publication. (主著が1冊しか無い) 2. It was in Hebrew and had no references. (しかもヘブライ語で書かれていて、参考文献も無い) 3. It wasn't published in a refereed journal and some doubt that he even wrote it Himself. (審査のある学術誌に載った訳でもなく、彼が書いたことが疑わしいものもある) 4. It may be true that He created the world, but what has He done since then ? (彼が世界を作ったのは当か

    神様がどこの大学の教授にもなれない10の理由
    imo758
    imo758 2009/12/21
  • ナスカピ・インディアンの意思決定がリサーチも戦略会議もなしに優れた成果を上げ、おまけに爽やかである理由/カール・E・ワイク『組織化の社会心理学(第2版)』

    ナスカピ・インディアンは、毎日どっちの方向へ狩りに出かけるかを決めるのに、戦略会議を開いたり、マーケティング・リサーチを行ったりしない。 それどころか、情報を集めたり、過去の経験に照らして考えることすらもしない。 彼らはある動物の肩胛骨を火にかざすことで答えを得る。 ナスカピ・インディアンの長老は、肩胛骨にあらわれたヒビを“読み”、その神意を狩人たちに伝える。 狩人たちは、その方向へ出かけていく。 この方法にはいくつかの利点がある(よって現代まで生き残っている)。 まず、この「意志決定」は、純粋な意味で個人の選択でも、集団の選択でもない。 だからたとえ獲物が見つからなくても、誰も責められない。 責められるとしたら、神様が責められる。 第2に、この決定方法は、過去の狩りの影響を受けない。 この場合、彼らが過去の狩りの結果に影響されたとすると、彼らはなんども獲物を捉えた場所へと向かい、動物とい

    ナスカピ・インディアンの意思決定がリサーチも戦略会議もなしに優れた成果を上げ、おまけに爽やかである理由/カール・E・ワイク『組織化の社会心理学(第2版)』
    imo758
    imo758 2009/12/17
    議論コストがリターンを上回る場合…
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