野兎病は、野兎病菌( Francisella tularensis)というグラム陰性細菌による感染症で、感染している野生動物(通常はウサギ)を直接触ったり、感染したダニ、メクラアブ、ノミに咬まれたりすることでかかります。 動物の死体に触ったり、ダニに咬まれたり、この菌を含む飛沫を飲み込んだり、汚染されたものを飲食したりした場合に感染が起こります。 症状には、発熱、びらん、リンパ節の腫れなどがあります。 組織や血液サンプルの培養検査が診断に役立ちます。 抗菌薬の注射がほとんどの場合に効果的です。 マダニ刺咬を予防する、死体を慎重に扱う、水を殺菌することで、野兎病のリスクを低減できます。 (細菌の概要も参照のこと。) 感染経路 野兎病菌(Francisella tularensis)は動物の体内に常在し、特にネズミ、ウサギ、ノウサギでよくみられます。野生動物やペットがその細菌を保有している可能