磯崎さんのisologue の重要テーマの一つが、(私なりに要約すると)《現場への理解を欠く法規制によって、正当なビジネス活動が萎縮させられることについての異議申立て》です。金融行政の前に萎縮する証券業者や上場企業、村上ファンド刑事事件の判決文が投資ファンドにもたらしうるインパクト、などについて、(結論の当否は措くとしても)われわれはその是非を慎重に考えなければなりません。 1つは、会社経営者の民事・刑事責任です。長銀の元頭取さんは、粉飾決算の嫌疑につき、最高裁で逆転無罪判決を勝ち取られました(2008年7月18日)(参照、ビジネス法務の部屋、会社法であそぼ。)。他方、民事では、蛇の目事件やダスキン事件では、会社経営者に多額の賠償責任が命じられました。 もう1つは、不勉強で最近まで知らなかったのですが、福島県立大野病院産科医逮捕事件(さしあたり、Wikipedia などをご参照ください)を