何故、日本を含めた欧米、つまり西洋の国々の人々は、イスラームの世界を理解することが出来ないのか。以前から私の問題意識としてあったのは、エドワード・サイードのオリエンタリズムという概念だった。そういった思考様式があるからこそ、西洋の国々の人々はイスラームに対して偏見があるのではないかと考えていた。 しかし、サイードのオリエンタリズムは、サイードがイスラム教徒ではなくキリスト教徒であるが故に、イスラーム研究の3つの基本的視座*1 伝えられるイスラム(報道) 現実のイスラーム(伝統・習慣) 教えとしてのイスラーム(規範) のうちの2番目である「現実としてのイスラーム」までしか考慮されておらず、3番目の、そしてイスラームの世界観を理解する上で最も重要となる「教えとしてのイスラーム」の視点が欠けている。 そこで、西洋法学体系*2の中で現在用いられている理念型*3を使用し、「教えとしてのイスラーム」ま
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