再び、良質なエントリを共有したい。 id:sakstyle:20071118:1195368440 「現前性」について。勉強になった。 小説を透明な鏡のようなものとして扱うモダンが崩壊した後に、小説には2つの道が残された。 一つは、メディアの物質性を追求する道。 もう一つは、「歪んだ鏡」として新しいメディアを追求する道だ。 以下、小説に限定する。 一つは小説という物質性に拘る道。ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』がこちらに当たる。もう一つは歪んだ鏡として、現前性を表現する道。アメリカのSF作家の作品やライトノベルがこちらに当たる。 ちょっと原エントリの読みが甘いかもしれないが、自分なりに展開してみたい。 現代の小説家が直面する状況は、ある点においてはマニエリスムの作家たちの状況と共通する。ルネサンス的な自然を鏡として写すような絵画がミケランジェロによって頂点へと祭り上げられたとき、マニエ