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2009年12月15日のブックマーク (9件)

  • ヴィクトル・ペレーヴィン『チャパーエフと空虚』 - sekibang 1.0

    チャパーエフと空虚posted with amazlet at 09.07.21ヴィクトル ペレーヴィン 群像社 売り上げランキング: 56546 Amazon.co.jp で詳細を見る 会社で資格をたくさん取ると図書カードをくれる制度ができ、それでもらった図書カードで購入した来なら「またこれで別な資格の問題集でも買え、な?」ということなのであろうが、会社の意向とは正反対に、また、どうしようもない小説を読んでしまった! という感慨でいっぱいの読後感。「ロシアの村上春樹」、「ターボ・リアリズム*1の旗手」と評されるペレーヴィンの最高傑作という噂なのだが、ここまでどうしようもない小説だと、別な作品に手を出そうかどうか正直迷わなくもない。死ぬほど笑える部分もあるのだが、空虚な幻想と妄想が、空虚な現代ロシアとリンクする……と言われても、なんだか……。 二〇世紀初頭、革命派と反革命派がロシア

    ヴィクトル・ペレーヴィン『チャパーエフと空虚』 - sekibang 1.0
  • 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#1 ボルヘス『伝奇集』 - sekibang 1.0

    伝奇集 (ラテンアメリカの文学 (1))posted with amazlet at 09.11.15ボルヘス 集英社 売り上げランキング: 669150 Amazon.co.jp で詳細を見る 先日、インターネットで古情報を検索していたところ、集英社の「ラテンアメリカの文学」シリーズ全18巻が手ごろなお値段で売っていたのに出会ってしまい、引越し前かつ金欠*1にも関わらず、購入に至ってしまった私です。でも、出会ってしまったんだから仕方ないよねぇ……と自分を納得させて、律儀に一冊目のボルヘスから読んでいます。『伝奇集』。岩波文庫から鼓直訳でも出ていますが、こちらは篠田一士の訳。篠田訳のほうが、現代語っぽい印象がありました。収録作品も微妙に違っている。この版だと『伝奇集』、『エル・アレフ』、『汚辱の世界史』が入っています。これらの収録作品は以下のでも読めます(訳者はバラバラ)。 伝奇集 (

  • 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#2 アストリアス『大統領閣下』『グアテマラ伝説集』 - sekibang 1.0

    大統領閣下 (ラテンアメリカの文学 (2))posted with amazlet at 09.12.07アストリアス 集英社 売り上げランキング: 438212 Amazon.co.jp で詳細を見る 集英社「ラテンアメリカの文学」第2巻には、グアテマラの作家、ミゲル・アンヘル・アストリアスの『大統領閣下』と『グアテマラ伝説集』が収録されています。巻末の解説によればアストリアスは、ボルヘス(アルゼンチン)やカルペンティエール(キューバ)らと同世代。彼もまた「マジックリアリズムの先駆者」とされているそうです。ガルシア=マルケスやフエンテス、リョサと言った才能が爆発的に羽ばたき始めるのは1960年代に入ってからのことですが、アストリアスの作品には「マジックリアリズムの先駆者」という評価に相応しい、“ラテンアメリカ文学の形式”の原型のようなものを強く感じました。『大統領閣下』は、1970年代に

  • 読書感想文に書くと親呼び出しにされる図書一覧 - アンサイクロペディア

    この記事は秀逸な記事だよ。書いた人とひよこ陛下が言うんだから間違いない。より素晴らしい記事にできるってんなら、してみやがってください。お願いしましたよ。 読書感想文に書くと親呼び出しにされる図書一覧(どくしょかんそうぶん - か - おやよ - だ - としょいちらん)は、読書感想文の題材として使うと、学校に親を呼び出され、教師親との両方からステレオで叱られると思しき図書の一覧。しかし、ここの作品で冒険してみるのも人生を楽しむひとつの手。やめろと言われてもやってしまうあの心理。ただ、たとえ通ったとしてもその場合は友達がいなくなります。 小説[編集] ジャンル[編集] ライトノベル 君が「ハイカルチャーとサブカルチャーに何の差があるんだ!」と怒っても、国語教師がライトノベルの感想文に一定の評価を下すとしたら、君は相当の努力をしなければならない(ただし教師によってはライトノベルも立派な小説

    読書感想文に書くと親呼び出しにされる図書一覧 - アンサイクロペディア
    inmymemory
    inmymemory 2009/12/15
    2007年流行記事大賞にて銀賞受賞した記事。あと30冊くらい付け加えたくなる。
  • 夏目漱石は「自分がない」空虚な状態からどう脱したのか?――「自己本位」の発見 | 現代人に突きつけられた「うつ」というメッセージを読み解く | ダイヤモンド・オンライン

    ――自分が当は何がしたいのかわからない。 前連載(「うつ」にまつわる24の誤解)の第16回でも取り上げましたが、現代の「うつ」において、このような悩みが浮上してくるケースが非常に多くなってきています。 今の社会では、幼い頃から「やらなければならないこと」を休みなく課せられてくることが多く、なかなか、ゆっくりと「やりたいこと」に思いを巡らす余裕が与えられていません。 そのうえ、外から「与えられる」膨大な知識を次々に記憶し、「与えられた」方法で要領よく情報処理することを求められるために、人々の多くは、「自分は何をしたいのか?」「これは当に自分がやりたいことなのか?」といった問いを持つこと自体に、不慣れになってしまっているようです。 しかしながら、このように「主体」を見失ってしまったという悩みは、現代人のみに見られる新しいテーマというわけではありません。これは、近代的自我の目覚め、つま

  • イギリス人の選ぶ小説BEST100 - ちんたらコラム

    ・カズオ・イシグロのキーワードでid:ryotoさんの日記を読んでいたところ、BBCによる「(主に)イギリス人の選ぶ小説BEST100」というリストの個人訳を発見しました。興味深い内容なので、こちらにもゾローッと載せてみますよ(転載の許可はいただいてあります)。↓ 1 セルバンテス『ドン・キホーテ』2 ジョン・バニヤン『天路歴程』3 ダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』4 ジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』5 ヘンリー・フィールディング『トム・ジョーンズ』6 サミュエル・リチャードソン『クラリッサ』7 ロレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』8 ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ『危険な関係』9 ジェーン・オースティン『エマ』10 メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』11 Thomas Love Peacock『Nightmare Abbey』12 オノレ・ド・バル

    inmymemory
    inmymemory 2009/12/15
    理屈っぽいものやファンタジックなものが好まれているのは予想通り。本家である自国のミステリーやホラーがもっとランクインしてもよさそうなものだが
  • はてなハイク サービス終了のお知らせ

    平素より「はてなハイク」をご利用いただき、ありがとうございます。 「お題でつながるミニブログ」としてご利用いただいていた「はてなハイク」は、2019年3月27日をもちまして、サービスの提供を終了させていただきました。 これまでご利用いただきましたユーザーの皆さまに深く感謝いたします。 誠にありがとうございました。 詳しくは下記をご覧ください。 http://labo.hatenastaff.com/entry/2018/11/19/113653 株式会社はてな

    inmymemory
    inmymemory 2009/12/15
    ジョン・スラデック『見えないグリーン』/ギヨーム・ド・ロリス+ジャン・ド・マン『薔薇物語』/『アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡』/石川淳『至福千年』/モーム『人間の絆』
  • 60年代、新宿の匂い / 森山大道、寺山修司 『あゝ、荒野』 - 月球儀通信

    ■新刊 - amazon.co.jp アマゾン - Books.or.jp 【をさがす】 ■古書 - 全国古書店案内 - 愛書家ホームページ - 日の古屋 - 古屋散策の栞:OldBookMark - BOOK TOWN じんぼう - スーパー源氏 - 古屋さんの横断検索(jcross) - 京都古書組合 - 谷根千ねっと - radionic medicine ■図書館 - 国立国会図書館 - 東京都立図書館 - Jcross 図書館の情報サイト ■電子図書館 - 青空文庫 - 北沢文庫 寺山修司の長編小説、「あゝ、荒野」を読んだのは随分前のことだが、バリカンとか新宿新次とか寺山の描く登場人物はどれも生き急いでいるような儚さがある。この作品が昨年末PARCO出版から森山大道とのコラボレーションという体裁で再出版された。寺山の小説に比肩するようなページ数で森山の写真が配された

    60年代、新宿の匂い / 森山大道、寺山修司 『あゝ、荒野』 - 月球儀通信
  • 『夜想 第3号/特集#耽美』 - 月球儀通信