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2020年3月20日のブックマーク (4件)

  • :詩のリズムに関する本つづく、木々高太郎『自由詩のリズム』 - 古本ときどき音楽

    木々高太郎『自由詩のリズム』(詩苑社 1969年)ほか 前回、荒木亨の詩のリズムに関するを読んだとき、土居光知や木々高太郎、坂野信彦、熊代信助らのが取り上げられていたので、今回は木々高太郎『自由詩のリズム』を読んでみました。坂野信彦『七五調の謎をとく』も持っていたと思って棚から探し出すと、なんと十三年前にすでに読んでいたことが判りました。何という記憶の頼りなさ。昔の読書ノートと、パラパラ読みでこのも一緒に話題にすることにしました。 坂野信彦『七五調の謎をとく―日語リズム原論』(大修館書店 1996年) 木々高太郎は福士幸次郎のお弟子さんにあたるそうなので当然ですが、木々氏も坂野氏も日詩二音構造説を採用しています(どうやらこれが今では定説になっているみたい)。実際の詩の鑑賞分析にあたっても、坂野氏はかたくなに二音にこだわっておられるようですが、木々高太郎は二音のことはあまり言わず

    :詩のリズムに関する本つづく、木々高太郎『自由詩のリズム』 - 古本ときどき音楽
  • :G・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』 - 古本ときどき音楽

    /// G・ルネ・ホッケ種村季弘訳『文学におけるマニエリスムⅠ―言語錬金術ならびに秘教的組み合わせ術』(現代思潮社 1971年) G・ルネ・ホッケ種村季弘訳『文学におけるマニエリスムⅡ―言語錬金術ならびに秘教的組み合わせ術』(現代思潮社 1977年) この2冊も学生時分に買って、大切に置いておいた。当時、自分の関心に沿えばどうしても読まないといけないで、とても読みたいのに、それが強すぎて、何となく敬遠してしまうというが何冊かありました。少しページをめくって見て難しそうなので、このが理解できないのではという恐怖心が先に立って読めなかったというのが当のところです。いま読んでみると、たしかに分かりにくい。 このを難しくしているのにいろいろありますが、一つの原因は、〈〉や−の符号が至る所にちりばめられていて、見た目にもページがごてごてしてその意味が判然としないところです。あちこち見まし

    :G・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』 - 古本ときどき音楽
  • 『プレシオジテな音楽』

    こんにちは♪「スペイン墓の魚・室内管弦楽団」の作曲家です♪ 皆さんは、プレシオジテというのをご存知ですか? プレシオジテとは、 17世紀のフランス貴族を中心に流行した、 知的である事、文化的である事、格調高い事などを 目指した文化の一形式の事です。 音楽、文学においては、 歌詞や文に、古典の知識などを多用し、 知的で、非常に技巧的で、気品がある作品を プレシオジテ的な作品と言いました。 これは、イタリアにも マリニズモという似た流れがありましたし、 スペインのゴンゴリスモにも通じるものがある文化だと言えます。 これに対するものとしては、 「民衆的で、わかりやすく、難しい事を排除した現在の音楽」 という事になるでしょうか(ブラックですみません(笑)) しかし、この風潮プレシオジテは、 やがて「気取り屋」や、「鼻につくインテリきどり」のような扱いを受け、 悪い意味にとらえられ、廃れていってしま

    『プレシオジテな音楽』
  • マリニズモ(まりにずも)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    17世紀のイタリアで用いられた詩法。西欧バロック期に一世を風靡(ふうび)したイタリアの詩人マリーノによって始められ、その絶大な影響力のもとに大流行した。ルネサンス文化が生命力を失った時代に、その典雅と均整を理想とする古典主義からの脱皮を図るため、マリーノとその追随者たちは、詩の目的は読者を驚かすことにありとする驚異の詩学を唱え、その手段を修辞に求めて、奇想天外な隠喩(いんゆ)の発見に没頭した。そのために「奇想主義」ともよばれるこの詩法は、技巧に走って内容空疎な単なることば遊びに堕する場合が多く、歴史的にも、「マリーノ主義」の謂(いい)であるこの呼称は17世紀イタリア文学の退廃的傾向をさすものとして、長らく否定的に用いられてきた。とはいえ、保守化した古典主義と決別して新しい詩的言語を知的に探求したという側面は否定することができず、20世紀に入ってからは、バロック復権の潮流のなかで、評価の見直

    マリニズモ(まりにずも)とは? 意味や使い方 - コトバンク
    inmymemory
    inmymemory 2020/03/20
    17世紀イタリアで用いられた詩法。ルネサンスに対抗し、英国形而上詩人に通じる大胆な隠喩と強引な対照法を駆使し、繊細華麗な技法を重んじるが、奇嬌な様相を帯びた。詩人マリーノによって始められ、一世を風靡した