木々高太郎『自由詩のリズム』(詩苑社 1969年)ほか 前回、荒木亨の詩のリズムに関する本を読んだとき、土居光知や木々高太郎、坂野信彦、熊代信助らの本が取り上げられていたので、今回は木々高太郎『自由詩のリズム』を読んでみました。坂野信彦『七五調の謎をとく』も持っていたと思って本棚から探し出すと、なんと十三年前にすでに読んでいたことが判りました。何という記憶の頼りなさ。昔の読書ノートと、パラパラ読みでこの本も一緒に話題にすることにしました。 坂野信彦『七五調の謎をとく―日本語リズム原論』(大修館書店 1996年) 木々高太郎は福士幸次郎のお弟子さんにあたるそうなので当然ですが、木々氏も坂野氏も日本詩二音構造説を採用しています(どうやらこれが今では定説になっているみたい)。実際の詩の鑑賞分析にあたっても、坂野氏はかたくなに二音にこだわっておられるようですが、木々高太郎は二音のことはあまり言わず
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