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sfとtaleに関するinmymemoryのブックマーク (5)

  • 理由のわからない好意。

    「あ、なんだろう」郵便受けに封筒が入ってた。差出人は不明。中を開けると、20万円が入ってた。ちょうど、お金の無かった私は、何も疑うことなくそのお金を使わせてもらうことにした。だって、私宛ての住所で届いてるのだもの。きっと両親が仕送りしてくれたに違いない、うっかり差出人の住所を忘れてしまっただけなのだろう。今度電話でも着たときにお礼でも言おう。まあ、恨みの気持ちというのは、なかなか消えないが感謝の気持ちなんてのは豊かな生活が一瞬で忘れさせてくれる。とうぜん私は翌日にはそんなことを忘れていた。 丁度一週間くらいたった頃だろうか、両親から電話がかかってきた。こちらの様子を聞くとか差しさわりのない内容だった。しかし、父と母がかわるがわる私の声を聞こうと電話を取り合うのを見て、あいかわらずでなんだかおもはゆい。やはり、我が子の声を聞きたくなる時というのが。あるのだろう。そこで先日の封筒のことを思い出

    inmymemory
    inmymemory 2008/02/22
    「悪人がいくら害悪を及ぼすからといっても、善人の及ぼす害悪にまさる害悪はない。」(ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」)
  • 自殺輪廻

    「やめろ!」 そんな幻聴のような声が聞こえた気もしたけど、僕は一歩を踏み出していた。思えば何一つ良いことがなかった人生だった。家は貧しく家庭は荒み、学校では苛められ、社会に出ても否定され、僕の心はズタボロだった。だからそんな幻聴のような声は無意味だった。だって今一歩を踏み出せば、僕は楽になれるんだから。やっと楽になれるんだから。この辛い現実からの出口を抜ければ、全てを終わりにして解放されるんだから。そのため、僕は高いビルから落ちながらも、恐怖や興奮などよりも安堵に包まれていたのだけど、地面にぶつかる間際に「馬鹿が」という再び幻聴のような声を聞き、それが何かと考える間もなく、ぐちゃりと潰れた。 鈍痛によって僕は気が付いた。そしてそれが酒瓶によるものだとすぐにわかった。物心つく前からアル中の親父によく酒瓶で殴られていたのは伊達じゃない。特にこの全体にジンワリとくる痛さは親父がよく飲んでたまある

    自殺輪廻
    inmymemory
    inmymemory 2008/02/22
    状態、か。案外ありふれた日常そのものかもしれない。つか、このブクマで4444つめのブクマだった。マジ怖い。
  • カート・ヴォネガットの「品川心中」 - 空中キャンプ

    このすてきな惑星には、男と女という二種類の生きものがいて、おおよそ男は79年、女は86年ほど生きることができる。宇宙の創造主がお染に与えた時間は、あと56年と8ヶ月ぶん残っていたが、お染には、残り時間を有効に活用しようという意志がなかった。なぜなら、生まれてからあるていど時間の経ってしまった生きものには、あまり価値がないというしきたりが、この惑星にはあったためである。彼女は、自分が生物としていちばん輝いている時間をすでに終えてしまったと考えていた。お染の職業は芸者だった。若い芸者たちが、自分のクライアントを次々に奪っていった。芸者とは、現金と引き換えに、しばらくのあいだ、歌や踊りや会話で男を楽しませる職業である。 残り時間を使い切るのがめんどうになった者には、自分のスイッチを切るという方法があった。みずからスイッチを切るのは、よくないことだといわれていたが、この惑星では、毎日たくさんの人が

  • 理解できない世界

    ある朝、目が覚めると違う世界にいた。いや、違う世界だと言っても、見た目は昨日まで生きていた世界と何ら変わりがなかったので、最初はそうだと気づかなかった。では、何が違うのかと言うと、私以外の人間が全く違っていたのだ。と言っても、全員が裸で過ごす世界や、事とセックスの概念が入れ替わった世界など、そんな嬉しいものでも、見た目でわかるものでもなかったから、最初は気づくことができなかったのだ。しかし、彼らと話してみると、いつものように話しているはずなのに、いつものようではない。もちろん、話す言語は以前と変わらず日語であるのだけれど、言っていることがてんで理解できないのだ。よく理解できないことの例えに微分積分のようだと言うがその比ではない。むしろ私は数学は得意であったから微分積分は理解できないとは思えない。しかし、彼らが話す言語は、微分積分の例で言うと、大学院から研究者レベルの数式であった。彼らは

    理解できない世界
    inmymemory
    inmymemory 2007/12/10
    ブクマし忘れ。これは名作だった
  • 子供を育てるのは楽しいことだと思うのです。

    子供を育てるのは楽しいことだと思うのです。 私が家族を持つことにしたきっかけは会社の先輩が見せてくれた自分の子供の写真と「子供はかわいいぞ」の一言だったと思います。十数年前の彼への賛同と感謝は今も変わりません。 「気持ちいいことしただけの奴が偉そうな顔するな!」 昨日の晩、娘がそう叫んだとしてもやはり。 張り上げたきれいな声で流れるように放ったその一言は前々から準備され機会を狙っていたのでしょう。適切なタイミングで完璧なアクションを伴っていました。娘はテーブルに手を叩きつけ立ったまま私を睨んでいます。彼女が誇らしい気持ちでいっぱいでしたが、父親としての役割を思い出し、その感情を胸に秘めたまま口ではこういいました。 「気持ちいいことの結果としてお前がここにいるんじゃない」 そろそろ彼女も次のステップに進んでいいと思い、さらに続けました。 「気持ちいいも何も、父さんは童貞だ」 「なっ」 意味す

    子供を育てるのは楽しいことだと思うのです。
    inmymemory
    inmymemory 2007/11/27
    そうきたか
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