座り心地と健康を考えた椅子が増加中! 公共空間の椅子の座り心地が、ずいぶんよくなっている。映画館や電車の椅子も適度にクッションがきいて、適度に硬い。人間にとっての使いやすさという観点から、機械や道具のあり方を研究する「人間工学」(エルゴノミクス)という学問があるが、その考え方をとりいれた製品が増えている。またビジネスシーンでも、パソコンの普及により長時間椅子に座ったまま過ごす人が増えたこともあり、体に負担のかからない椅子が注目されている。 椅子が進化し、よい製品と出会えそうな今、いつも座っている椅子について見直してみよう。 「座る」は「立つ」より疲れる 正しい姿勢の基本は、あごを引き、首をできるだけ長く伸ばし、背筋も伸ばして、腰をあまりそらさず、お尻も後ろに突き出さないまっすぐな姿勢である。こうすると、背骨や背骨を支えている筋肉に無理な負担がかからない。座っているときも立っているときも同じ