文学にも#MeToo運動が合流…!2018年の海外小説ベスト12 平成最後の年末年始におすすめの12冊 フェミニズム・ディストピアが流行 海外文学の事件といえば、日本文学編にも書きましたが、ノーベル文学賞の見送りという異例の事態が挙げられるでしょう。 しかも理由がとんでもない。審査を担うスウェーデン・アカデミー委員の夫による広範かつ甚大なセクシュアル・ハラスメント(端的に性的暴行と言うべきか)、受賞者に関する外部への情報リーク、経済的癒着などが、ぼろぼろ明るみに出たのでした。この事件には、セクハラ、パワハラ、情報漏洩、政治的人脈の癒着と汚職、権威機関の閉鎖性という、いまの日本でも頭の痛い問題が凝縮されています。 同賞の情報リークについて軽くご説明。毎年、ノーベル文学賞の発表が近づくと、イギリスのブックメイカー(賭け屋)などで予想レースが行われます。じつは、「村上春樹、最有力候補!」という煽