微小粒子状物質PM2.5の大きさの比較=東京都ホームページから 【森治文】大気汚染の原因となる微小粒子状物質PM2・5の健康影響について、環境省は27日、注意を必要とする暫定的な指針値を「1日平均で1立方メートルあたり70マイクログラム」と決めた。大多数の人の健康が保たれるとされる環境基準値の2倍に当たる。自治体が住民に注意喚起を促す判断基準にしてもらう。指針値を超えた場合の行動の目安として、外出を控えたり、屋外での激しい運動を避けたりすることなどを挙げている。 指針は、同日あった同省の専門家会合(座長、内山巌雄・京都大名誉教授)で取りまとめられた。午前5〜7時台の1時間あたりの平均濃度が85マイクログラムを超えると、結果的に当日の1日平均で70マイクログラム超となる可能性が高いという。 健康な人が72マイクログラムの濃度の場所に2時間いたところ影響があったとする知見と、米国が指標と