大阪市が土地の明け渡しを求めて提訴した大阪人権博物館=「リバティおおさか」で、部落問題の解決に向けた歩みを紹介する特別展が始まりました。 特別展では、1940年代に起きた反差別運動の資料や、1970年代に学校で使われた人権教育の教科書などおよそ100点を紹介しています。大阪市は「リバティおおさか」に、市有地7000平方メートルを無償で貸してきましたが、今年3月、橋下市長が進める行財政改革の一環で、無償契約を打ち切りました。市と大阪府はすでに2013年度から補助金も廃止。さらにおととい、大阪市は土地の明け渡しなどを求めて、運営する財団法人を訴えています。「リバティおおさか」は、これまで様々な人権問題を扱ってきました。特別展の開催にあたって、「歴史的な資料を通じて、今も残る部落問題について改めて考えてほしい」としています。