<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2008年05月26日 (月)視点・論点 「美術館が芸術家を変える」 画廊経営 小山登美夫 海外から来た美術関係者やコレクターから「日本の現代の美術はどこで見られるのか」「常設しているところはあるのか」「面白いアーティストの展覧会を積極的にしている美術館はどこだ」とよく聞かれます。 日本では、沖縄県の美術館が昨年オープンし、全都道府県が公立の美術館をもつことになりました。もちろん国の美術館もあるし、市や町で美術館を持っているところもあります。これは世界的にみても類を見ないくらいの公立の美術館大国だといえるでしょう。 日本の美術の世界は、バブル経済が崩壊した後、市場としては長いトンネルの中にありましたが、今は再び活況を呈しています。いまこそ時代全体を俯瞰して、美術というものの本当の豊かさや面白さを見せることのできる新しい表現が美術館